往来物に含まれる「魚字尽し」研究メモ

○その1―往来物「魚字尽し」の一例

 

16―安永8年『幼学字盡 寺子往来』(謙堂文庫蔵本)(てらこおうらい)

 

もくじ15-001〜004|16-001/002/003|16-004/005

 

001 表紙

新撰 幼学ようがく 寺子往来てらこわうらい
通用 字盡じつくし

 

 

002-01

〔4行目〕 はたまた異国本朝山海之魚

〔5行目〕 鳥者孔雀風風翼鳥

 

002-02

略 

 

003-01

 

ます すゞき            
 

さけ はも          
 

いなだ あじ            
 

たちのうを まなかつほ            
 

かます さはら            
 

あい ぼら          
 

きゆう

むつ たい        
 

きす すはしり こい        
 

さより せいご ふな        
             

〔注〕16-003-01-5(9) 訓みは「さより」。ツクリの字形が読みずらく、確定できない。[魚+向]、[魚+細]とも見えるが要検討。

 

003-02

 

かつほ さば

うを

かれい

 

生海鼠

しび このしろ

ほう

  にへ たら

  まくろ ぶり

かながしら

 

うなき くしら 鮟鱇 あんかう

ひらめ

 

なまづ いわし

かさこ

とひうを

 

どじやう

ふぐ

さめ   はや

こち

 

海老

たなこ

おこゼ はせ

しらうを

  ひしこ

めばる

           

〔注〕16-003-02-2(6) 文字、訓みともよくわからない。要検討。訓みは「かさこ」でよいか。あるいは「いさこ」か。あるいは「いさ〃」の可能性がある。ツクリの字形は「由」として、[魚+由]でよいか。参考:真名真魚字典(5画)

〔注〕16-003-02-4(7) 鰒→[魚+台]か?。要検討。

 

 

もくじ14-003/004|15-001/002/003/004|16-001/002

 

本サイトは、往来物に含まれる「魚字尽」の主要なものを、小泉吉永氏のご協力により、小泉吉永氏所蔵及び往来物データベースに含まれる図書館・大学・個人蔵の原文複写画像からMANA(中島満)によりできるだけ忠実に翻刻しネット上で活字に写したものです。類似研究資料がなく、小泉吉永氏や関係者に翻刻内容や注釈内容についての意見交換をするためにネット上にのせたもので、すべて未定稿であり、メモとしてのせているもので、内容は毎日変更があります。このため、内容テキスト及び画像の一部利用、複写、リンクはすべて禁止といたします。

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