いんたーねっとうをじづくし今様魚字尽


往来物に含まれる「魚字尽し」研究メモ

○その1―往来物「魚字尽し」の一例

 

3―万治2年初版・寛文12年再刊『童訓集 下』(小泉吉永氏所蔵本)

 

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3-005-01

                       

 

山鶏

やまどり

  串海鼠

 

 

真鶴

まな

 

つる

やま

 

がへり

孔雀

 

じゃく

 
   

 

 
山雉    
     
   

是を二義ニ用といへり三義

ハ青鳥

の字やまかへりとよめり

鷹方

ベン

       

 

ます

      角鷹

くま

 

たか

         
             
    山柄 やまがら      

水母

海月

 

圓鮑

まるあわび

 

     

らげ

     

 

       

 くま

 

 

と書也

       
    ?      

 

まて        

ゞい

           
                       

 

3-005-02

こち

駒鳥

 

 

 

五位鷺

こまどり

魴魚

まなかつほ

児鷹

水礼

かう

 

のり

名釈

ふな

 

 

 

さぎ

児鷂

ヴり

方其

身偏也

時珍

曰魴

方也

[扁]

扁也其

小陵鳥

こい

 

こち

 

注:3-005-01-6(4) 圓鮑まるあわび(「まりあわび」とよめるが、「マル」でよいか?)。延喜式二十四主計部に、「長鮑、丸鮑、上総の鮑……」あり、丸鮑→圓鮑としたものか。要検討。丸鮑は、本朝食鑑(東洋文庫・島田訳注版)「長鮑」に「長鮑のしを造る法は、―中略―」の項に、「筑前・肥後には丸片へぎ鮑というものがある」とある。丸片鮑が丸鮑であり、圓鮑か。

 

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本サイトは、往来物に含まれる「魚字尽」の主要なものを、小泉吉永氏のご協力により、小泉吉永氏所蔵及び往来物データベースに含まれる図書館・大学・個人蔵の原文複写画像からMANA(中島満)によりできるだけ忠実に翻刻しネット上で活字に写したものです。類似研究資料がなく、小泉吉永氏や関係者に翻刻内容や注釈内容についての意見交換をするためにネット上にのせたもので、すべて未定稿であり、メモとしてのせているもので、内容は毎日変更があります。このため、内容テキスト及び画像の一部利用、複写、リンクはすべて禁止といたします。

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