まなライブラリー

雑魚古典テキスト抄訳 001

狩谷エキ齊

箋注倭名類聚抄

せん ちゅう わ みょう るい じゅ しょう

巻第七

羽族部第十五

鳥名百

明治16年印刷局刊版・国会図書館蔵10巻本より

テキスト・現代語訳・注 by MANA:なかじま・みつる


引用文献・参考文献引用文中の古書名注引用文中の人名注編者凡例


目次

MANA抄訳に当たってMANA簡約凡例 ||||| 凡例校例提要参訂諸本目録倭名類聚抄總目倭名類聚鈔序巻第八その1(1-20)(龍魚類)|その2(21-40)(龍魚類)|その3(41-63)(龍魚類)|その4(64〜72)(龍魚体)||||その5(73-115)(龜貝類)|その5-2(116-124)(龜貝体)|その6(125-212)(蟲豸部)〔125〕虫

狩谷エキ斎著『和名抄引書』|


箋注倭名類聚抄巻第七

エキ齊狩谷望之著

その1 〔1〕〜〔20〕

   

(1)「倭名類聚抄」本文をさしていう場合は「抄本文」ないし「 順抄文」と略し、句読点:返り点等(返り点は省略している場合があります)は版本どおりに翻刻し、色文字(大)で示す。 源順による抄文(行)中に小文字2行で記す注文(割注)は、{×△×}と中括弧でくくり色文字(小)で記した。 「○」以下は、エキ齊箋注で、 {中かっこ}でくくり、現代語訳し、ふつうの墨文字で記した。なお、抄本文とともに箋注原文テキストは、真名真魚字典該当ページ(リンク)にのせた。

(2)また、箋注の現代語訳は、次の原則にのっとり、訓点どおりの訓みを尊重しながら、意訳をも混用し訳した。

(3)○につづけて「按」字は、「エキ斎按う。」 あるいは「エキ斎按うに、」と書く。

(4)抄本文の京本と異本の異文を示す“該当文字”「二字云々の記載は、《下総本には〔京本の該当文に〕「和名」二字がある》と括弧書きで記す。

(5)引用書名は、伝存本、亡佚本、原本、写本、刻版本含めてすべて『日本書紀』『文字集略』 のように『○×○×』と記し、同書中の章節句に名称がつく場合は『日本書紀』巻第十一「仁徳紀」のように記す。

(6)引用箇所は、「○×△」で示し、引用所注釈者名(本文例:釋魚郭注云) のように、エキ齊が『書名』篇撰者名を略して該当「篇」「章」のみしるしている場合も、 〈『爾雅』「釋魚」郭璞注は「○×△」と云(曰・謂)う。〉と、できるだけ略さずにしるし、「云」「謂」「曰」等記述どおりの字によって「いう」を記す。また、〔注〕に、引用箇所を含む原文を、エキ齊が参照したと予測される文献(か、それに)に近い出典 諸本によって、該当箇所を忠実に翻刻し、適宜句読点≠書き加え記す。 但し、「即(旧字体)」「爲」「經」「廣」「氣」など新字体「即」「為」「経」「広」「気」などに直しても翻刻意図を損なわない範囲で、新字体で記述した。

(7)出典諸本は、【日本書紀】(岩波文庫『日本書紀』坂本・家永・井上・大野校注)あるいは【日本書紀】(岩波文庫本)、【爾雅】(「爾雅注疏十一巻」東京大学東洋文化研究所倉石文庫蔵:TDB)あるいは【爾雅】(「爾雅注疏十一巻」TDB)などと記す。TDB(東大東文研)TLDB(東大総合図書館)やKLDB(京大図書館DB)、WLDB(早大図書館DB)は、ネットにより閲覧できる電子版原典画像のライブラリー略字 であり、詳細には、その書の内容を解説した別稿頁「古書注」(リンク)に記した。

(8)『説文』は「説文解字」あるいは「説文解字注」と記すほうが適切である場合も、箋注記載どおり略称『説文』と書 き、〔注〕に、(イ)【説文解字】(徐鉉校訂「大徐本」汲古閣本)(WLDB)、(ロ)【説文】(「説文解字注十五巻」經韵樓蔵版)(WLDB)の片方、あるいは両方の該当字・箇所を含むセクションを翻刻テキスト化して記した。

(9)漢字に訓みを加える場合は「太都(たつ)」「宇久比須(うぐひす)」とカッコがきで記した。

  箋注倭名類聚抄巻第七

                                    棭齋狩谷望之著

      羽族部第十五  毛群部第十六  牛馬部第十七

    羽族部第十五{文選注云、羽族謂鳥也、○所引文選蜀都賦劉逵注文、原書無謂字、

      鳥名百         鳥體百一

    鳥名百

〔100-001〕鳥

〔100-41〕  陸詞曰、{烏莖反、漢語抄云、春鳥子、宇久比須、}{○下総本有揚氏二字、廣本同、萬葉集所載田邊v實フ集、哀弟死去作歌、春鳥訓宇久比須、新撰字鏡、[春][官][新][歳]、宇久比須、出雲風土記、法吉鳥、盖是、按宇久比須法吉、皆其鳴声、}

 

=[鶯']|=[黎/隹]|=[犂(牛→鳥)]|=[犂(牛→黒)]|[麗][庚]

抄本文読み下し  陸詞曰く、、{ 烏莖の反。漢語抄は云う。春鳥子、宇久比須。}

箋注文現代語訳{○下総本には、「揚氏」二字がある。廣本もまた同じ。「万葉集」は、田邊v實フ集「弟の死去(みまか)れるを哀しみて作れる歌」をのせ、「春鳥(はるとり)」は「宇久比須(うぐいす)」と訓める。「新撰字鏡」は、「[春鳥][官鳥][新鳥][歳鳥]」の四字を載せ、「宇久比須(うぐいす)」と訓む。「出雲風土記」に記す「法吉鳥」が、是であろう。エキ斎按うに、「宇久比須」、「法吉」はいずれも、その鳴声を示しているのであろう}

〔注〕(100-41-1) 【学研新漢和大字典】鳥:10画:鶯:〔異体〕鴬:鸎:〔漢音〕オウ(アウ):〔呉音〕ヨウ(ヤウ):〔詩韻〕平聲〖庚〗:〔廣韻〕平聲〖耕〗:〔ピンイン〕yīng:〔意味〕@うぐいす(うぐひす)。小鳥の名。ツグミぐらいの大きさで、体は黄色で、尾は黄と黒がまじる。初春に美しい声でなく。「コウリ」「黄鳥コウチョウ」「鶬鶊ソウコウ」「金衣公子キンイコウシ」など別名が多い。チョウセンウグイス。コウライウグイス。〔本草綱目・禽〕Aオウたり。鳥の羽の美しいさま。「有鶯其羽=鶯たるありその羽」〔詩経小雅桑扈〕 【国字】うぐいす(うぐひす)。小鳥の名。早春に美しい声でなく。「春告鳥」とも。

100-41-2) 陸詞曰(りくしいわく)。陸詞:古書名注「切韻」(せついん)をみよ。

100-41-3) 【廣韻】(五巻・張氏重刊宋本廣韻TDB):下平聲巻第二:十二○庚{前略…古行切。十二}鶬鶊}……/十三○耕{古莖切。}……○莖{戸耕切}…○甖{烏莖切。十三}…鶯{鳥羽文也。}嚶{鳥聲}櫻{含桃}…鸚{鸚鵡能言之鳥}…鸎{黄鸎}

100-41-4) 烏莖反:訓みを入れれば「ウケイのハン(セツ)」「ウコウのハン(セツ)」

100-41-5)漢語抄:かんごしょう:古書注「漢語抄」をみよ。

100-41-6)下総本(しもおさぼん):参訂諸本目録を見よ。和名抄10巻本の異本。

100-41-7)廣本(ひろぼん):参訂諸本目録を見よ。和名抄20巻本の伊勢本を指しているが、広く20巻本(活字刊本の那波本など)の記載と対照しているとしてよいであろう。

100-41-8) 万葉集田村福麿歌集「哀弟死去作歌」:@【白文万葉集】(岩波文庫。佐佐木信綱編):(上巻417p)九巻(1804):哀弟死去作歌一首短歌/父母賀 成乃任爾 箸向 弟乃命者 朝露乃 銷易杵壽 神之共 荒競不勝而 葦原乃 水穂之國爾 家無哉 又還不来 遠津國 黄泉乃界丹 蔓都多乃 各各向向 天雲乃 別石徃者 闇夜成 思迷匍匐 所射十六乃 意矣痛 葦垣之 思乱而 春鳥能 啼耳鳴乍 味澤相 宵晝不知 蜻蜒火之 心所燎管 悲悽別焉 〈脚注〉不知(元)「不云」/右七首田邊v對V歌集出。

  A【万葉集】(岩波文庫本新訂・新訓。佐佐木信綱編):(上巻393p)九巻(1804):弟の死去(みまか)れるを哀(かなし)みて作れる歌一首并びに短歌/父母が、成しのまにまに、箸(はし)向(むか)ふ、弟(おと)の命(みこと)は、朝露の、消(け)易(やす)き命(いのち)、神のむた、争ひかねて、葦原の、瑞穂の國に、家無(な)みか、また還(かへ)り来(こ)ぬ、遠(とほ)つ國、黄泉(よみ)の境(さかひ)に、はふ蔦(つた)の、おのが向向(むきむき)、天雲(あまぐも)の、別れし行けば、やみ夜なす、思ひ迷(まど)はひ、射(い)ゆ猪鹿(しし)の、心を痛(いた)み、葦垣(あしがき)の、思ひ乱れて、春鳥の、音(ね)のみ泣きつつ、味(あぢ)さはふ、夜晝(よるひる)知らず、かきろひの、心もえつつ 嘆く別れぬ 〈脚注〉しらず「不知」(藍)或といはず「不云」/なげきわかれぬ或なげくわかれを/右の七首は、田邊v呂の歌集に出でたり。

  B万葉集同歌「春鳥」を「宇久比須」「ウグヒス」と訓む文献例:(A)【東雅】(新井白石全集第四巻復刻。名著普及会発行):巻十七○禽鳥:春鳥 ウクヒス 倭名鈔に陸詞切韻を引て、鶯は春鳥也、楊氏漢語抄に春鳥子ウグヒスといふと註せり。萬葉集に春鳥よむでウグヒスといひしも、楊氏の説に拠れるなるべし。ウグヒスといふ義も詳ならず。鶯といふものは、即今海舶に載せ来れる黄鳥と云もの、此にウグヒスといふ物にあらず。/鶯の字読でウクヒスとなす事、其所出を知らず。萬葉集の中にも、鶯読でウクヒスといひしと見えたれば、因り来る所既に久しき事と見えたり。楊氏、春鳥の説の如きも、其拠を知らず。鶯読でウクヒスとなす事、既に此國の方言の如くなりしかど、春鳥の字また萬葉集の如きも、取り用ひし所にて、これ彼よりも勝りしやうにも見ゆれば、今こゝには其字を用ひしなり。…以下略。(B)【本草綱目啓蒙】(平凡社東洋文庫、小野蘭山著「本草綱目啓蒙」第4冊)巻之四十五禽部、禽之三:鸎 朝鮮ウグヒス カラウグヒス…中略…ウグヒスハ一名春鳥{萬葉集}…以下略。(C)【倭訓栞】(谷川士清。成美堂版,明治31〜32年刊)第1冊(宇の部):うぐひす 鶯をいふ…中略…源氏には鶯の巣たちし松と見ゆ。又松にすくふともよめり。又春鳥をよむは萬葉集にも見えたり。されど今海舶にのせ来る鶯たまたま筑紫の海島に飛来るものとは大に異なり。西土の…以下略。

  C万葉集同歌「春鳥」を「ハルトリ」と訓み、「宇久比須」「ウグヒス」と訓まない文献例:【萬葉集古義】(鹿持雅澄著。明治24年宮内省刊。成立は、鹿持(1791−1858)晩年の文政年代?。)○春鳥能ハ、これも枕詞なり。ハルトリとよむべし、{ウグヒスノとよむハわろし}。

  ……萬葉集研究からは「ハルトリ」とよむことが、C及び岩波文庫版など現代においても通用しているが、江戸期国学あるいは本草学など博物学系統の著作に、鸎、鶯、の訓みを解釈するなかで、「春鳥=ウグヒス」と読める説を展開しているということであろう。ただ、「古今要覧稿」の「ウグヒス」の項の和歌万葉集引用の中には第九巻「春鳥」の歌を採用していないし、伴信友「動植名彙」の鳥類「うぐひす」にも「春鳥」歌は載らず、「ハルトリ」の項はない。さらに用例を集める必要があるかもしれないが、エキ齊が採用した萬葉集「春鳥=ウグヒス」訓み説は、その引用の根拠を示していない以上「雑記の説」(屋代弘賢が古今要覧稿のウグヒスの項で「東雅」の釈名を評して書く)であると考えておくほうが無難なところであろう。

100-41-9)新撰字鏡:古書注「新撰字鏡」をみよ。エキ齊が見た「新撰字鏡」は、抄本である「享和本」あるいは「群書類従本」だが、おそらく「群書類従本」であろう。右画像参照。

100-41-10)出雲風土記:古書注参照。:@島根郡……法吉郷、郡家正西一十四里二百三十歩、神魂命御子、宇武加比売命/法吉鳥化而飛度 静坐此処 故云法吉。
A意宇郡……凡諸山野所在草木……禽獣則有、G、晨風字或作隼、山鶏、鳩、鶉、 [倉鳥]{字或作離黄}、鴟鶚作横致悪鳥也。
B流東、経歴郡中、入高浜之海/浦花千彩、秋是岸葉百色、聞歌鴬於野頭、覧舞鶴於渚干。

 (100-41-11) 按宇久比須法吉、皆其鳴声、:【古今要覧稿】(屋代弘賢編著:国書刊行会,明38〜40。KLKDB)(第6冊:巻492)「うぐひす」の「釈名」より:平田篤胤曰、按に此鳥をうぐひすといふは、其鳴声によりてつけたるがおほし。鳥鶴雁雀燕など皆これ也。西土にても鳥の名はおほく声によりて名付たりまして、此鳥は古今集にうくひすとのみ鳥の鳴らんとよみたるは、此鳥のうぐひすと鳴こと明らかなりといへり。此説従ふべし。……平田篤胤のいう「鳴声説」の載る原典は不詳だが要探索。

【新撰字鏡(群書類従本)】(WLB)鳥小学篇

 

     春鳥也、{○廣韻、鸎、黄鸎、與此不同、按説文無鸎字、段玉裁曰、鳥鳴嚶嚶、出自幽谷、本不言何鳥、昔人因嚶嚶、似離黄之声、出谷遷高亦似離黄出蟄土而登樹、故就嚶改鸎、為倉庚之名、唐試士以鸎出谷命題、本毛詩也、古者倉庚名離黄、黄、名楚雀、名黄栗留黄[麗]留、不名黄鸎、亦無鸎字也、惟高誘注呂覽曰、含桃鸎桃、鸎鳥所含陸璣詩疏云、黄[麗]留、豳州人謂之黄鸎、鸎字始見、要因其聲製字耳、果名依高誘作鸎桃爲是、鄭注月令作櫻桃者乃俗人所改、詩交交桑扈有鶯其羽、毛公云、鶯然有文章也、鶯絶非鸎、唐人耕韵、鶯注鳥羽文也、鸎注黄鸎也、一韵中可並用、舊本唐詩黄鸎字皆如此、元明以後、淺人乃謂古無鸎字盡改爲鶯、而鶯失其本義、而昔人因嚶製鸎之理晦矣、玉篇、鶯、鳥有文、鸎黄鳥也、分別亦是、至集韵類篇乃皆合鶯鸎爲一字、斯謂不識字、又曰、黄鳥今之黄雀、似雀而色純黄、戦国策、黄鳥俯啄白粒、仰棲茂樹者、是也、

 

=[鶯']|=[黎/隹]|=[犂(牛→鳥)]|=[犂(牛→黒)]|[麗][庚]

抄本文読み下し  陸詞曰く、、{ 烏莖の反。漢語抄は云う。春鳥子、宇久比須。}/春鳥なり。

箋注文現代語訳{○「廣韻」は、「鸎、黄鸎」といい、この説とは同じではない。/エキ斎按うに、「説文」には、鸎の字はない。「説文解字」段玉裁は、「」の条で「鳥鳴嚶嚶、出自幽谷、本不言何鳥、昔人因嚶嚶、似離黄之声、出谷遷高亦似離黄出蟄土而登樹、故就嚶改鸎、為倉庚之名、唐試士以鸎出谷命題、本毛詩也、古者倉庚名離黄、黄、名楚雀、名黄栗留黄[麗鳥]留、不名黄鸎、亦無鸎字也、惟高誘注呂覽曰、含桃鸎桃、鸎鳥所含陸璣詩疏云、黄[麗鳥]留、豳州人謂之黄鸎、鸎字始見、要因其聲製字耳、果名依高誘作鸎桃爲是、鄭注月令作櫻桃者乃俗人所改、詩交交桑扈有鶯其羽、毛公云、鶯然有文章也、鶯絶非鸎、唐人耕韵、鶯注鳥羽文也、鸎注黄鸎也、一韵中可並用、舊本唐詩黄鸎字皆如此、元明以後、淺人乃謂古無鸎字盡改爲鶯、而鶯失其本義、而昔人因嚶製鸎之理晦矣、玉篇、鶯、鳥有文、鸎黄鳥也、分別亦是、至集韵類篇乃皆合鶯鸎爲一字、斯謂不識字、 」と曰う。又、段玉裁は、「雀」の条で、黄鳥は今の黄雀であり、「似雀而色純黄」と曰い、続けて、黄雀について、「戦国策」は、黄鳥を「俯啄白粒、仰棲茂樹者、 」が是のことであると曰う。……(段曰くの読み下しは後に引用句の検討のうえ記す)

〔注〕 (100-41-12) (前掲注41-3に記す。再掲する。) 【廣韻】(五巻・張氏重刊宋本廣韻TDB):下平聲巻第二:十二○庚{前略…古行切。十二}鶬鶊}……/十三○耕{古莖切。}……○莖{戸耕切}…○甖{烏莖切。十三}…鶯{鳥羽文也。}嚶{鳥聲}櫻{含桃}…鸚{鸚鵡能言之鳥}…鸎{黄鸎}…莖{爾雅釋草云、姚莖涂薺}

100-41-13)説文:古書注「説文解字」を見よ。【説文】(「説文解字注十五巻」經韵樓蔵版)(WLDB): @嚶:鳥鳴也 、小雅 、鳥鳴嚶嚶、毛曰、嚶嚶、驚懼也。釋訓曰、丁丁嚶嚶、相切直也。鄭曰 、嚶嚶、兩’鳥聲也。按詩、鳥鳴嚶嚶、出自幽谷、本不言何鳥。昔人因嚶嚶似離黄之聲、出谷遷喬亦似離黄出蟄土而登樹、故就嚶改鸎爲倉庚之名。唐試士以鸎出谷命題。本毛詩也。古者倉庚名 離黄、名黄、名楚雀、名黄栗畱、黄畱。不名黄鸎、亦無鸎字也。惟高誘注 呂’覽曰、含桃、鸎桃、鸎鳥所含、陸璣詩疏云、黄畱、豳州人謂之 黄鸎。鸎字始見、要因其聲製字耳。果名、依高誘作鸎桃爲是。鄭注月令作櫻桃者、乃俗人所改。詩交交桑扈、有鶯其羽。毛公云 、鶯然有文章也。鶯絶非鸎。唐人耕韵鶯注、鳥羽文也。鸎注、黄鸎也。一韵中可竝用。舊本唐詩黄鸎字皆如此。元明以後淺人乃謂古無鸎字。盡改爲鶯。而鶯失其本義。而昔人因嚶製鸎之理晦矣。玉篇 、鶯、鳥有文、鸎、黄鳥也。分別亦是。而謂倉庚爲黄鳥。失詩之訓。毛詩黄鳥、非倉庚也。至集韵、類篇乃皆合鶯鸎爲一字。斯謂不識字 、从口嬰聲 、{烏莖切、十一部。}

  A雀:依人小鳥也、{今俗云、麻雀者是也。其色褐、其鳴節節足足、禮器象之曰く、爵爵、與雀同音、後人因書小鳥之字為爵矣。月令鴻鴈来賓爵入大水為蚌蛤、高注呂’覧曰、賓爵老爵也棲宿於人堂宇有似賓客故謂之賓爵、又有似雀而色純黄者曰黄雀、戦国策云、俯啄白粒、仰棲茂樹、詩所謂黄鳥也、}从小隹読與爵同{小亦声也、即略切、古音在二部、}

  B鶯:鳥有文章皃、{各本作鳥也、必淺人所改今正毛詩曰交交桑扈、有鶯其羽、鶯其領、傳曰、鶯鶯然有文章皃、皃舊作也。非鶯、鶯猶熒熒也、皃其光彩不定、故从熒省会意兼形声、自淺人謂鶯即鸎字改説文為鳥也。而與下引詩不貫於形声会意亦不合不可以不辨也。}从鳥熒省声、{熒各本作榮、今正し説文熒省声之字共十有九無榮省声之字烏莖切、十一部、}詩曰有鶯其羽。

100-41-14)(100-41-2) (100-41-2)(100-41-2) (100-41-2)(100-41-2) (100-41-2

 

 

 

       焦循曰、毛詩葛覃正義引陸璣疏、以摶黍與倉庚為一物、盖本方言以倉庚或謂之黄鳥、竊謂非也、爾雅、皇、黄鳥、是一物也、爾雅倉庚、商庚、黄、楚雀、又云、倉庚、黄也、是別一物也、毛伝於黄鳥、訓摶黍、於倉庚訓離黄、不以倉庚為摶黍即不以黄鳥為倉庚也、説文、離黄、倉庚也、鳴則蠶生、又云、黄也、一曰楚雀、其色黎黒而黄、未嘗以為黄鳥、鄭氏注月令倉庚為離黄而小雅、黄鳥黄鳥、母啄我粟、箋云、黄鳥宜食粟今不開倉庚也、小雅、緜蠻黄鳥、傳云、緜蠻黄鳥貌、是毛以黄鳥為小鳥、小鳥之状與色有如摶黍、故以名之、黍色黄、不雑以黎黒、斯黄鳥似之、直名爲黄、皇、爲黄白非黄之所可混矣姚炳詩識名解於小雅黄鳥、引其世父首源九経通論云、此黄鳥、黄雀也、非黄鶯、黄鶯不啄粟、    

 

       郝懿行曰、詩凡言倉庚、必存春時、其言黄鳥、不拘時候、爾雅馬属云黄白曰皇、黄鳥名皇、知黄鳥非黄之鳥矣、

 

       按倉庚其色黎黒而黄、故名黄、見説文、倉庚亦以其色蒼黄得名、商庚一声之転耳、是鳥常有棘中、故有楚雀之名、依段説是即鸎鳥、然則皇国従来訓鸎為宇久比須為允、其黄鳥似謂今俗藩養呼加奈利也者又有一種黄鳥、李時珍曰、鸎大於鸜[谷]、雌雄双飛、體毛黄色、羽及尾有黒色相間、黒眉尖觜青脚、立春後即鳴、麥黄椹熟時尤甚、共音圓滑如織機声者、今俗呼朝鮮宇久比須、是也、非倉庚、又詩黄鳥也、」

 

       又按方言謂倉庚或謂之黄鳥者、方俗語言之偶同耳、非毛詩黄鳥、爾雅云、皇、黄鳥、之正、毛詩黄鳥、然郭注爾雅皇黄鳥云、俗呼黄離留、黄離留即離黄、又玉篇云、鸎黄鳥也、並以倉庚黄鳥混為一、不特陸璣之誤也、}

 

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