味探検Notes-hinoyakata 日野宿と名物鮎すしについて


江戸名所図会「玉川 」の図――現在の多摩川沿いの日野から府中押立にかけては、アユの名産地だった。旧暦6月以降、江戸の町は富士山の山開きや大山参りで急に賑わいをまし、白装束の人たちが甲州街道や、東海道の脇往還を行き来するころが、ちょうどアユの季節である。江戸では、アユというと、内藤新宿が有名であり、日野や府中で取れたアユは、甲州街道を、夜通し歩いて四谷の大木戸にあった鮎市場まで運ばれた。「鮎はナァー、鮎は瀬にすむ、鳥ヤァー木にとまる、人はなさけの下にすむ〜〜」と鮎歌を歌いながらゆく人夫たちの声が街道ぞいできかれたという。夏、甲州街道は、さながら「鮎の道」となるのである。

 

 

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