真名真魚字典

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和名・一次名称・俗称別引用文中の古書名注引用文中の人名注編者凡例魚字尽成立関連年表

箋注倭名類聚抄MANA抄訳注編(序・第8巻)

 

引用文献・参考文献

――五十音順 。原典の翻刻・覆刻書・現代語訳は、原典発行・編纂発行年代で整理、原典名に編版本の名称を付し記し、使用した編纂書・研究書の名称も記した。また原典からの画像の一部使用等のMANAによる編集を加えて使用する場合には、家蔵者・所蔵図書館等からの改編転載の了承をとった―とる予定にしているもののいまだとっていないものも一部ある。『』は単行本あるいは綴本。「」は、刊行本(稿本含む) あるいはネットサイトに含まれた文章(論文)のタイトル。 一部MANAにより簡単な解題を付した。

もくじ

(1)辞書事典及び古典籍・本草書文献(その1―古代〜明治)

(2)辞書・事典・図鑑及び本草書文献(その2―大正〜現代)

(3)随筆(地誌・歳時記・日記・考証等)・小説・詩歌等文芸作品(その1―古代〜明治)

(4)随筆(地誌・歳時記・日記・考証等)・小説・詩歌等文芸作品(その2―大正〜現代)

(5)研究書・論文

(6)一般概説書・エッセイ(出典原典画明記されない参考資料)

(7)インターネット・サイト(貴重書・資料が画像等で公開されているライブラリーの紹介)

 

(1)辞書事典及び古典籍・本草書・水棲生物文献(その1―古代〜明治)

○『伊呂波字類抄』(十巻本)(日本古典全集第三期)昭和3・1928年刊。正宗敦夫編纂・同書刊行会発行。山田孝雄解題。

○『近江水産図譜』(国文学研究資料館蔵)明治23年第3回内国勧業博覧会水産資料。『明治時代の水産絵図』(大田区立郷土博物館編・発行。平成7・1995年刊)45ページ図像及び解説。

○『下学集(元和三年板)』著者不詳。文安元・1444年頃の成立。(『元和三年版 下学集』古辞書叢刊〈第二〉山田忠雄監修・解説。昭和43・1968年。新生社発行。使用)―カガクシュウ。

○『元和本 下学集』龜井孝校。岩波文庫(翻刻本)。昭和19年第1刷発行。―カガクシュウ。

○『河蝦考』林圀雄(源眞楫)著。文化9年(序)の記載あり。凡そその頃の刊行とみられる。MANAの手元には、国会図書館蔵本の複写があり、1巻合チツ本で、前巻は、本居大平と藤原彦麿の序、河蝦考目録、冨安幸麿による凡例、本文32丁及び「おひつぎの考」(あとがき様の文)6丁。後巻が「河蝦考和歌」として24丁、戯咲歌圓・湖鯉鮒による「河蝦考跋」が4丁載る。―カワヅコウ。 (カハヅコウ。カハヅカフ。)

○『漢籍解題』(第二版)桂湖邨(桂五十郎)著。明治書院刊。明治39年(1906)第2版。 980ページ。(国会図書館蔵。近代デジタルライブラリー公開画像利用)―カンセキカイダイ。略称【漢籍解題】

○『言海』(大槻文彦編著。明治22年初版。序記:明治8年起草し成稿明治17年。「ちくま学芸文庫」2004年版使用。)―ゲンカイ……国会図書館「近代デジタルライブラリー」(KKLDB)にもあり。

○『標註訂正 康煕字典』訂正者・渡辺温。講談社。昭和52年復刻版発行(昭和53年第2刷使用)。……復刻原本は明治18年刊。

○『湖魚考』 小林義兄著・上下2巻。文化三・1806年(序記載)。写本。国会図書館蔵本コピー使用。―コギョコウ。

○『古事記』(『古事記祝詞』日本古典文学大系1・倉野憲司・武田祐吉校注・岩波書店発行・昭和3・1958年。42・1967年版使用)―コジキ。

○『古事類苑 動物部』 神宮司庁蔵版(明治43・1910年)、普及版・吉川弘文館発行(昭和55・1980年)。同書より引く文献については、『引用文献原典名』のあとに(古事類苑・動物部)及び該当箇所のページ数を記す。―コジルイエン。

○『古事類苑 飲食部』 同上。

○『周禮通釋 上』本田二郎校注著。昭和52・1977年。秀英出版刊。

○『食療正要』松岡玄達(恕庵)著。明和6年(1769)跋刊。京都大学付属図書館富士川文庫蔵本。巻4「魚部」 複写。―ショクリョウセイヨウ。

○『清国水産弁解』山本由方著。明治19・1886年刊。農商務省水産局発行。国会図書館・近代デジタルライブラリー(KTKDB)公開文書に含むが、昔から、MANAの隠しネタ本として、近世日本と中国における水産物加工製品の原料と製品を知るための実態的観察記録をもとに記された名著として複写して手元においてある貴重な資料である。副題に記す「附日清貿易事情」が記すように、清代水物貿易便覧として編纂されたものだが、考えてみると、このような官により貿易品物を整理してまとめる視点は、閩書のような地理書物産篇や「雑字簿」(訳官雑字簿)のような貿易用語集あるいは名物語彙集としての和漢字書の編纂姿勢にもつうじるものなのであろう。―シンコクスイサンベンカイ。

○『新撰字鏡(天治本)』 僧昌住著 自序より昌泰(898〜901)年中成立。『新撰字鏡 古典索引叢書3』(京都帝国大学文学部国語学国文学研究室編。昭和19年・1944年全国書房発行。)及び、『天治本 新撰字鏡 増訂版 附 享和本・群書類従本』 (京都大学文学部国語学国文学研究室偏。昭和42・1967年臨川書店発行・第三刷。)等を使用。―シンセンジキョウ。

○『新撰字鏡(享和本)』同上 (1967年)使用。

○『新撰字鏡(群書類従本)』同上 (1967年)及び、『群書類従』第二十八輯 雑部(昭和7・1932年、続群書類従完成会発行。昭和57年訂正3版第5刷)使用。

○『真艸字引大成』(しんそう→わぎょく しんそうじびきたいせい)

○『水産彙考』織田完之著。明治14年。寅賓楼出板。国会図書館蔵本コピー使用。―すいさんいこう。 本書の発行時にすでに、後述引用する「水産名彙」の計画が為されていたことが、巻末奥付に付記された発刊予告記事「水産名彙 近刻 仮名四十八字ニ配当シ専ラ名称ノ捜索ニ便ナルモノナリ」から推察される。ここに書かれた「水産名彙」が、田中芳男編明治34年序記のある「水産名彙」と同一のものかは不明だが、明治20年「水産俗字集」として発刊されたものを指し、後に、この俗字集を増補する目的で、「水産彙考」の名称が使用されたことも予想されることである。

○『水産俗字集』農商務省農務局編纂課編。明治20・1887年刊。大日本水産会発行。(国会図書館蔵本複写使用)―スイサンゾクジシュウ。……「日本魚名集覧」に「水産俗字解」として誤記されて引用 書目中に記された(渋沢本文中「本草学者と魚名」では「水産俗字集」と記されているが)ために、本書の正式の書名は意外と知られていないのか、正確に、本書を引用して解説した書誌を知らない。ということは、原文があまり読まれていないということかもしれない。国会図書館蔵本の複写を手元においているが、本書の最大の特徴は、古字書及び節用集のほかに、近世往来物(「四民童子字尽安見」「田舎往来」「農家心得草」「小野篁歌字尽大全」「江戸大節用海内蔵」「延寿庭訓往来絵抄」など)の字尽から魚偏漢字の用例を拾っていることであろう。

○『水産名彙』田中芳男編纂・藤野富之助補輯。明治34年・1901年冒頭緒言記載。「今ヤ本邦水産業旺盛ノ日ニ方リ水産物ノ称呼彼我同シカラス。随テ各地ノ方言ニ同物異名異物同名等アリ。而シテ漢名ヲ用フルモノアリ、又慣用ノ漢字或ハ俗字ヲ用ユルモノアリ。茲ヲ以テ其名称ヲ索捜スルノ便ニ供スル為メ嚮(さき)ニ農務局ニ於テ編纂シタル水産俗字集ナルモノアリト雖モ物名僅少ニシテ用ヲ為スニ足ラス。故ニ今回更ニ数拾種ノ書籍中ヨリ和名及ヒ漢名等ヲ抄出シテ其足ラサルヲ補ヒ、且方今世上ニ用フル俗字ヲ加ヘテ其欠ヲ補フ」として編集されたが、目的は正しかったのだが、実際に刊行されたものは、ガリ版刷りであり、文字の不規則の省略や書き誤りと認められる箇所が多く使用には注意を要する資料となって世に伝わることとなった。さらに、目的が正しかった、としても、編集方針としての「今回更ニ数拾種ノ書籍中ヨリ和名及ヒ漢名等ヲ抄出シテ其足ラサルヲ補ヒ」とした補充の選択が正しかったかということと、また「水産俗字集ナルモノアリト雖モ物名僅少ニシテ用ヲ為スニ足ラス」という評価を与えた「水産俗字集」よりも語彙数を増やそうとしただけにすぎなったのではないか、という2点の疑問を感ぜずにはおれない。つまり、語彙を増やすことに眼が行き過ぎて、古代〜中世〜近世成立の語彙のもつ生物語彙(呼称)の性格を把握せず、近世末から近代以降わが国に導入される生物学・動物学の分類(リンネに代表されるような)方の定着過程にある時代に生まれた生物語彙(呼称)とを、一緒の土俵に上げてしまったことによる、混乱を生むことになってしまったのだ。このあたりのことを、把握しつつ、語彙や表記漢字の引用や利用を図ることが必要となることを頭に入れて読解を進めることにする。 ただし、このガリ版刷りによる誤字の発生については、本書の出典原本とされる「大日本水産会報」第223号〜第236号(明治34年5月〜35年3月)との比較、校訂をしなければいけないのだが、掲載号該当文献は未見にて、確認後、改めて触れてみたい。

水族志』畔田翠山著。文政十年(1827)序。弟子の宍戸昌(刊行本序に「碧海釣徒」と自称)が、「今幸得親観之矣」(偶然に十巻本を四冊に綴じた原稿を古書肆にて発見したのだという)によって、田中芳男及び河原田盛美の尽力によって、明治17年(1884)に「畔田翠山著/堀田龍之介校/田中芳男閲/河原田盛美再校」によって活版刊行された。紀州藩医であり本草学者の畔田翠山は、伴存を名、通称十兵衛といい、翠山、紫藤園と号し、本草は小原桃洞に学び、本居大平に国学を学んだ。水棲動物異名録「水族志」10巻のほか、博物学的字書「古名録」85巻のほか多くの書を残した。水族志は、紀州沖を中心とする水族257種(見出し名のうち主名の数)、同種異物478種、合計735種名があげられ、多種異名をあわせると1312名称が挙げられている。刊行本は、国立国会図書館近代デジタルライブラリーで画像公開されており、【箋注倭名類聚抄】現代語訳等においては、同ライブラリー版をテキストとして使用した(略称:KTKLB、OR、KLBD「水族志」)。

○『節用集(易林本)』 室町中期(1400年代中ごろ成立)。「易林本節用集」(慶長2・1597易林による改訂・跋文)(與謝野寛・正宗敦夫他編・日本古典全集刊行会新板『日本古典全集』版)―セツヨウシュウ(エキリンボン)。

○『山海経』 高馬三良訳。 平成6・1994年。平凡社ライブラリー34。―センガイキョウ。

○『箋注倭名類聚鈔』狩谷[木+夜]斎著。文政10・1827年刊・10巻本。『古典索引叢刊1 狩谷[木+夜]斎 箋注倭名類聚鈔』(京都帝国大学文学部国語学国文学研究室編。昭和18・1943年。全国書房発行)。―センチュウワミョウルイジュウショウ。……影印原本である文政10年版は、国立国会図書館・近代デジタルライブラリーがデジタル閲覧が可能である。国会図書館本をMANAが簡訳を試みているので、関心のある方はこちら(雑魚古典籍テキスト抄訳)からごらんください。

○『諸国方言 物類稱呼』→ブツルイショウコ。

○『説文解字』:(1)『重刊許氏説文解字五音韻譜十二巻』京都大学人文科学研究所所蔵。東方學デジタル圖書館より。(2)諸子百家・中國哲學書電子化計画より 。(3)『説文解字十五巻』東京大学東洋文化研究所所蔵書:漢籍善本全文影像資料庫より。

○『説文解字 説文解字全文検索』 2004年。国家教育部人文社会科学重点研究基地・華東師範大学中国文学研究與応用中心編。中国広州市・南方日報出版社刊。 

○『増続大広益会玉篇大全』元禄4・1691年初版。毛利貞斎編。12冊。天保5・1834年再刻本架蔵。11画魚偏は第12巻。―ゾウゾクダイコウエキカイギョクヘンタイゼン

動植名彙文政10・1827年著者序記(文政十年十月廿日)。伴信友著。9巻・附録。「伴信友全集」5巻(国書刊行会、1907〜1909刊)のうち第5巻 所収(319〜517頁)。翻刻印刷版。巻1〜3(草類)、巻4(木類)、巻5(鳥類)、巻6(獣類)、巻7(蟲類)、巻8(魚類)、巻9(貝類)、附録(金類・水類・土石類・飲食類・器材類・人体類・疾病類)。本版は、国会図書館蔵本、「動植名彙10巻」伴信友編、文久元年辛酉六月二十日田中尚房写本を原典として翻刻活字 化したもの。 複写。―ドウショクメイイ。文久元[1861] 田中尚房写本版が、早稲田大学古典籍ライブラリーWDBで、公開されている。→here

○『日本水産捕採誌』(上巻)明治44・1911年発行。農商務省水産局編。水産書院発行。―ニホンスイサンホサイシ……原本は、国立国会図書館・近代デジタルライブラリーがデジタル閲覧が可能である。同書を参照した。

○『物類称呼』 安永4・1775年刊記。東條操校訂。岩波文庫(岩波書店・1977年第3刷り本)―ブツルイショウコ。

○『諸国方言 物類稱呼』 京都大学文学部国語学国文学研究室編。京都大学国文学会(昭和48・1973年)。―ブツルイショウコ。

○『本草和名(寛政版)』上・下巻 深根輔仁著・延喜年代918年頃成立。與謝野寛・正宗敦夫他編「日本古典全集」第1回版・大正15・1926年(上巻6月・下巻8月)刊使用。―ホンゾウワミョウ。

訳官雑字簿嘉永3年・1850年写之記載本。原本は小野蘭山による「安永庚子之冬十二月六日謄写終功」(安永9年=1780年)の巻末書付のある写本を井岡冽(桜泉)が所蔵していた和装手稿本。「雑字簿」は、中国から伝わった漢字俗字単語集。手元には、国会図書館白井文庫蔵本の複写をおく。―ヤッカンザツジボ。 なお、「唐話辞書類集」古典研究会編、第19集に載る「譯官雑字簿」が翻刻活字になる。また、「「訳官雑字簿」の研究」1〜2(石山曙生、萩原義雄著)が北海道駒澤大学大学研究紀要20〜21、「唐話辞書『訳官雑字簿』の研究 その3 訳語索引編」(萩原義雄著)岩見沢駒澤短期大学論集1 がある。【箋注記載項】〔30〕鯖

○『大和本草』 貝原篤信(益軒)著。宝永6・1708年刊。テキストは、中村学園・貝原益軒アーカイブ http://www.nakamura-u.ac.jp/~library/kaibara/yama/head.htm からPDFファイルをダウンロードして使用した。おもに「巻乃十三」魚より引用。―ヤマトホンゾウ。

○『大和本草』 貝原篤信(益軒)著。矢野宗幹・田中茂穂・岸田松若注。有明書房・発行(平成4・1992年)。魚貝類注は田中茂穂が担当。―ヤマトホンゾウ。

○『類聚名義抄(観智院本) 僧』 編者不詳。平安末期頃成立。観智院本(鎌倉中期写本とされる)。(正宗敦夫編・日本古典全集刊行会新板『日本古典全集』版『類聚名義抄 僧』)―ルイジュウミョウギショウ・カンチインボン。

○『和漢三才図会』 寺島良安著。正徳2・1712年(自序記載年次)頃成立。跋文記載年次は正徳5・1715年。明の王圻『三才図会』にならい編纂した百科事典的な簡略な絵入り辞典。全105巻。「三才図会」にならいながら、項目も多く、図も独自に加えたもので、そうとうに自由に変更を加えて和俗の記述について記載している。貝類42項目、魚類126項目のほか、漁猟具23項目が含まれている。貝類、魚類について中国の「本草綱目」「三才図会」と比べると、「本草綱目」が貝類29、魚類59、「三才図会」が貝類12、魚類52であることからも、この日本の和俗称を多く集めていることがわかる。―わかんさんさいずえ

○『倭玉真草字引大成』宝永4・1707年「真艸字引大成」千里必究編・平安書肆中川文林堂蔵の文政3・1820年増補再刻版 架蔵。東都書肆・江戸日本橋須原屋重兵衞。165丁魚部276字、画数別。崩し字の行草体と楷書字体に音と訓みをあたえ、四声音韻の表示も示してある。字書としては「通俗字書」だが、近世魚偏文字の読解にはとても便利な字書であり、 主要な文字一字ずつの画像を切り取り、適宜、中世古辞書の書体と比べて掲載した。―ワギョクシンソウジビキタイセイ

○『倭玉篇』―ワゴクヘン

和名抄引書狩谷エキ斎著。黒川家旧蔵書印のあるエキ齊直筆本。和名抄記述中の引用書(漢籍・和書)名を抜書きし、抄の標題項目を載せている。早稲田大学蔵だが、古典籍ライブラリー(古典籍総合データベース)で公開されている。なお、同書の書名の上部に「○△無印」が記され、「無印ハ有ル印」(現存書)、「○印ハ無キ印」(亡佚書)、「△印ハ有無未定ノ印歟」と所蔵者(おそらく黒川真道)による書き入れがある。また、標題書名に併記したエキ齊が記した経籍志からの注記があり、その略記は次のとおり。[隋志]は、『隋書』「経籍志」(『隋書』巻三十二、志第二十七)、[旧志]は『旧唐書』「経籍志」(旧唐書巻四十六、志第二十六)、[新志]は『新唐書』「芸文志」(唐書巻五十七、志第四十七)、[漢志]は『漢書』「芸文志」(漢書巻三十芸文志第十)に記された書名を記し、[現在書目]あるいは[現在(書)]は、わが国で891年ごろ成立した『日本国見在書目録』に記載された書名を記す。 また、和妙類聚抄該当題目のなかには、題目に続けて割注として「疑」「誤」「不云注」「李」「郭」「郭略同」等が記され、これらは、箋注本文の記述の内容検証の上たとえば「記載があるかどうか疑わしい」「明らかな誤り」「注をいわず」「李の注」「郭の注」などを整理し記したエキ齊の貴重なメモとなっている。ワミョウショウインショ……MANAにより箋注第8巻現代語訳及び注釈作業のメモとして仮の翻刻をunder constructionとして雑魚古典テキスト抄訳 002に頁をつくっている。

○『倭名類聚鈔(那波道圓本)』 源順編。承平4・934年ごろ成立。元和三年那波道圓本「新刻倭名類聚鈔」(正宗敦夫編・日本古典全集刊行会新板『日本古典全集』版) 和名抄の20巻本。―ワミョウルイジュ(ウ)ショウ。

○そのほかunder construction 以下略。順次追補。

 

 

 

(2)辞書・事典・図鑑及び本草書文献(その2―大正〜現代)

○『漢語林 改訂版』鎌山正・米山寅太郎著。昭和62・1987年初版、平成3・1991年改訂版。平成4・1992年第2刷使用。

○『漢字百話 魚の部 魚・肴・さかな事典』末廣恭雄監修。大修館書店。昭和62・1987年発行。

○『くずし字解読辞典 付・かなもじの解読』(増補版)児玉幸多編。近藤出版社。昭和52・1977年増補版10版使用。……まったくの初心者MANAが、ゼロから学んだクズシ字の解読をサポートしてくれた購入本5,6冊のうち、これが一番使いやすくて、もはやぼろぼろ状態になっている。

○『標註訂正 康煕字典』訂正者・渡辺温。講談社。昭和52年復刻版発行(昭和53年第2刷使用)。……明治18年刊本の復刻版。

○『国字の字典』菅原義三編。平成2・1990年初版(第6版使用)。東京堂出版。……参考文献に加えているが、引用原典名を明記しているものの、引用に際し、草行書体・俗字・略字と正字との比較検討が不十分のため、語彙例集として字体の参考には採用していない。

○『学研 新漢和大字典』藤堂明保・加納喜光編。平成17・2005年。昭和53・1978年初版『学研 漢和大字典』藤堂明保編の編纂方針をそのまま受けつぎ、大幅な改定増補を行って誕生した、現在もっとも編集意図が明白で、 国語学、言語学、中国諸学、および現代のIT社会と言語の変化についてまで研究の成果を反映させた漢和辞典であり字典であろう。これまで、漢語林を普段使用するメーン辞書としてきたが、本日(2005年10月8日)小遣い銭を使い果たして普及版(8800円)を購入してからは、漢語林に変わって主役の座についてもらうことにしよう。現在望める最高に良い辞書である。 略称「【学研新漢和大字典】」

世界大博物図鑑 第2巻 [魚類]』 荒俣宏著。昭和64・1989年。平凡社(初版第9刷使用)。

世界大博物図鑑 別巻2 [水生無脊椎動物]』 荒俣宏著。平成6・1994年。平凡社発行(第1刷使用)。

○『大漢和辞典 巻十二』 諸橋轍次著。昭和61・1996年。大修館書店発行(修訂版第1刷使用)。 漢字整理のベースにおいた、いわずとしれた、本邦最大規模の収録語彙数を含む大辞典。ただし、増補版の「補巻」(平成12年、2000年初版)の「魚部」は、諸橋編集のライン(主に「国字」についての字形の採用とその範囲について)とは、ズレが生じているようなきがして、参考にするだけにした。 略称「【諸橋大漢和辞典】」

○『大漢和辞典 補巻』鎌田正・米山寅太郎編。平成12・2000年。同書店発行。

○『新編大言海』大槻文彦著。昭和31・1956年新訂版初版刊。冨山房発行。……旧版4巻本は昭和7〜10年に刊行された。

○『日本魚名集覧  第一部・第二部・第三部』渋沢敬三著。昭和33・1958年刊―『日本常民生活資料叢書 第三巻 水産篇(2)』(日本常民文化研究所編。昭和48・1973年。三一書房発行。)所収。……「第1部は魚の和学名1230余に対してその方言11,868、参考魚名3,822、メダカ方言2,795をかかげたもの、第2部はその索引をまとめ、第3部は魚名に関する若干の考察と題して、魚名に関するいろいろの問題をまとめたものである。そして、第3部は魚名の研究と改題して昭和34年角川書店から刊行されている。」(三一書房版巻末宮本常一「解説」より。)

○『日本国語大辞典』第二版、全ニ十巻。小学館。略称【小学館国語大辞典】。本辞書についてのWEBサイト

○『本邦残存典籍による輯佚資料集成』新美寛編/鈴木隆一補。発行者:京都大学人文科学研究所。発行:昭和43年(1968)→(5)研究書・論文に載せる

 

そのほかunder construction

 

(1)(2)の2 書誌・目録・年表

○『金沢文庫本図録 上』『同 下』金沢文庫編(南学社:昭和10年:図版124枚) 国会図書館「近代デジタルライブラリー」公開 漢籍編

○『同 下』金沢文庫編(幽学社、昭11年:図版270枚 )国会図書館「近代デジタルライブラリー」公開 和書編

(3)随筆(地誌・歳時記・日記・考証等)・小説・詩歌等文芸作品(その1―古代〜明治)

○『安齋雑考』伊勢貞丈著。『新訂増補 故実叢書 第十七回』(明治図書出版)昭和27・1952年刊。―アンザイザツコウ。

○『河蝦考』林圀雄(源眞楫)著。文化9年(序)の記載あり。凡そその頃の刊行とみられる。MANAの手元には、国会図書館蔵本の複写があり、1巻合チツ本で、前巻は、本居大平と藤原彦麿の序、河蝦考目録、冨安幸麿による凡例、本文32丁及び「おひつぎの考」(あとがき様の文)6丁。後巻が「河蝦考和歌」として24丁、戯咲歌圓・湖鯉鮒による「河蝦考跋」が4丁載る。―カワヅコウ。

○『牛馬問』新井白蛾著。宝暦6年刊行本。吉川弘文館発行『日本随筆大成』第三期10。昭和52・1977年刊。

○『毛吹草』松江重頼撰。寛永15・1638年頃成立。刊行は、岩波文庫版あとがき著者竹内若によると正保1645年と推定されてる。岩波文庫版『毛吹草』新村出校閲・竹内若校訂。岩波書店。昭和18・1943年。平成12・2000年第6刷使用。―ケブキグサ。

○『古事記伝』本居宣長撰著。明和4・1767年ごろから書き進められ寛政10・1798年完成成立。本居宣長畢生の大著であり、古事記注釈書としてばかりでなく、言語、思想、宗教、文学詩歌、文化にわたる日本古代理解のための重要文献資料である。岩波書店・岩波文庫「古事記伝」(本居宣長撰・倉野憲司校訂)(一)〜(四)。2003年刷り版。定本は、天保15年再校・尾州名古屋永楽屋東四郎刊行(明治8年版権免許、片野東四郎蔵版)になる古事記伝44巻および付刊1巻の45巻45冊。

○『詩経国風』上下。吉川幸次郎注。岩波書店『中国詩人選集1、2』。昭和33・1958年刊。―シキョウコクフウ。 中身はともあれ、むかしから読みなれた選集に含まれていて、今でも使っている。選集の索引も非常に便利だ。

○『日本地誌略物産弁』床井弘・斎藤時泰編纂、榊原芳野訂正、土方幸勝再訂。4巻。再刻本・明治13年刊。改題し、『日本産物誌(日本地誌略物産弁)』(生活の古典双書21)解説・桜井正信。八坂書房。昭和54・1979年刊。―ニホンチシリャクブッサンベン(ニホンサンブツシ)。

○『比古婆衣』伴信友著。弘化4・1847年(1・2巻)文久元・1861年(3・4巻)〜明治続刊。『日本随筆大成 新装版』第2期14(同書編輯部編。昭和49・1974年。吉川弘文館発行。)所収。全20巻。日本随筆大成には、1〜4巻が収められている。―ヒコバエ。

○『李U』村上哲見注。岩波書店『中国詩人選集16』。昭和34・1959年刊。―リイク。源順「倭名類聚抄」序文冒頭部の箏、妙曲、新声について調べていて、南唐の君主にして詩人であった李U(937〜978)の「詞」作品にたどりつく。

 

そのほかunder construction

 

(4)随筆(地誌・歳時記・日記・考証等)・小説・詩歌等文芸作品(その2―大正〜現代)

○『虫魚生態物語』鈴木哲太郎著。昭和16・1941年。新興音楽出版社。一介の交番のおまわりさんである著者だが、子供 時代からの無類の動物好き、いつしか、なんともキテレツな昆虫や爬虫類、魚にタヌキやキツネなどと人との接触場面をみごとに描いたエッセイを書き溜めた。同著者が、昭和28年「西多摩郷土研究」第7号に寄稿した「かえるで」に記された、ある記事が縁で、その著作を読むようになった。

○『湯吹きと風呂吹き―日本料理事物起源』川上行藏著。平成元・1989年。柴田書店。料理書研究の文献は数多いが、その中で、僕自身がネタ本として一番使い勝手がよく、またすぐれた考証内容をもつ本が、この本である。独活=ウドのことを調べていて、メウドのことについて記された記述の鋭さと、原典を深く渉猟する巧みさにびっくりした。そして、それ以来、この書を、料理用語だけでなく、魚介の語彙や野菜素材の語彙を確認する時に、必ずページをめくって調べる習慣がついてしまった。川上先生の引用文献に記されていないのだから、ぼくが調べていることは、きっと新しいことかもしれない、などと、事実関係の目安にもなりうるだけの、それだけの文献であると確信している。

 

そのほかunder construction

 

(5)研究書・論文及びそれに準ずる教科書等(「○△□」は単行本あるいは雑誌 あるいはネット公開されているにPDFとして掲載されている論文およびそれに準じる教科書・テキスト・解説文をさし、『○△□』は、刊行された単行本名をさす。 専門のジャンルについて深く言及をした単行本も“論文集”としてここに含めた)

音韻学入門―中古音篇」(富山大学人文学部中国言語文化演習テキスト。1998)中村雅之著。「古代文字資料館 Ancient Writing Library 」(愛知県立大学E511研究室内。代表:吉池孝一、中村雅之。)に掲載されていた、中国語音楽入門のテキストであったものを公開しており、広韻、韻鏡の世界にいざなってくれたありがたい著作であった。エキ齊「箋注倭名類聚抄」現代語訳注の音韻理解は、この著作の読解からはじまった。 今では著者が所属する「古代文字資料館」が発行した『中古音のはなし―概説と論考』(中村雅之著。2007年)に所収されているので勉強しやすくなった。

○『漢字の博物誌』加納喜光著。平成4・1992年。大修館書店。中国古代の人と動植物の関係を、詩経解釈によって読み解いていく。鮮烈でしかもショッキングな知の奥深さに引き込まれてしまった。僕にとっては、吉川幸次郎の訳によってしか読んでいなかった詩経の世界を、古典の中でも陸[機(木→王)]の「毛詩草木鳥獣虫魚義疏」や、近現代では、中国の詩人・聞一多の「(詩経)国風で凡そ魚を言うのは、皆両性間が互いにその相手を称する隠語であって、魚そのものを指すのは一つもない」とする論説を紹介しながら、わかりやすく、これまでの研究成果によって解き明かしていく。青木正児の作り出した「考証の学としての名物学」を継承したいという著者の研究スタンスにも共鳴を受けた。眼を洗われ るような衝撃的な出会いとなった1冊。

古代漢音における四声の輕重について」朝山信彌著。「国語・国文」第11巻第11号、昭和16年11月刊。1941年。岡島昭浩氏サイト中「国語学論文集」から「◎朝山信彌(-1945) 」に含む、テキストと画像を利用させてもらった。【箋注倭名類聚抄】訳注作業中、第八巻に、古代漢音について四聲を源順が説き、それをエキ齊が箋注する箇所が、相当数登場する。国語学はもとより音韻学、言語学を特に学んだことのないものにとっては、読み下しまではなんとかできても、現代語訳に訳しようにも難解このうえない文字の連なりであり、数年間ペンディングのまま放置しておいた。具体的には「上聲之重」「去聲之軽」を論じた箇所であり、第八巻には、[反]{扶板反}、[果]{胡瓦反}(「鯉」に含む。)、[完]{胡本反}、鰾{防眇反}の4字に含まれている。岡島氏のサイト中に、この疑問にずばり答える内容ガ記された朝山論文にめぐり合えたことで、ようやく、その意味するところの一端が、おぼろげながらわかってきた。

古代国語の音韻に就いて』橋本進吉(述)。昭和16・1941年。神祇院。講演録のためイロハ訓みと音韻の入門書としてよみやすかった。商店街の古本市で50円で買った冊子だったが、橋本進吉という言語学者を知るきっかけとなった本だ。シロートの雑学派にあって、こうしたふとした専門書との出会いがあり、その本が優れた入門の書でもあったりすると、“ああそうだったのか”の新しい世界が又広がるきっかけになったりもする。下記の岩波文庫版があることは、あとで知ることになり、図書館でかりて読んでみると、巻頭に「オウマヒンヒン」の短いが優れた論述が載っていたりもする。国語学や言語学など僕にとっては無縁の領域であったが、こうして自分の勉強している世界とつながってくる(相手から近づいてくる感じする)本だけを読んでいくという、好き勝手な読み方というのが、気楽で実に楽しいのだから不思議だ。

○『古代国語の音韻に就いて 他二篇』橋本進吉著。岩波文庫。昭和55・1980年。岩波書店。……他二篇とは「駒のいななき」及び「国語音韻の変遷」。お馬ヒンヒンとよぶ馬のいななきについての論考。文章は文庫本で3ページ半の短かさだが、ハヒフヘホの音が、古代ふぁふぃふふぇふぉの発音とされていたことから解き明かす中世から近世にかけて変化定着していく日本語の音の起源と変遷を鋭敏な感性で指摘する。こういう文章が、読み手に、想像力と思考する勇気を与えてくれる好例であろう。

古文書と魚名の漢字藤木喜久馬。『日本水産史』(日本常民文化研究所編。昭和32・1957年。角川書店刊)所収。……近世漁業史研究や民俗誌収集の過程で出会った古文書の魚名漢字のヨミ誤りの実例を実体験に基づき紹介したエッセイのような文章だが、魚偏漢字が定着していくこととのかかわりで非常に示唆に富む。魚名考の渋沢敬三が実質編者であることから挿入された1篇とおもわれ、今となっては貴重な文章だ。

古本節用集の研究上田万年・橋本進吉著。大正5・1916年刊。編纂兼発行者・東京帝国大学。関連セクションのコピーを手元においていたが、岡島昭浩氏の主宰するサイト「国語学論文集」で全文読むことができる ようになった。

『崔禹錫食経』の研究」中橋創太著。2002年発表 卒論(茨城大学)。デジタルデータをネット公開。「中国科学史の真柳研究室」→「学生」

魚の民俗(日本の民俗学シリーズ5)矢野憲一著。昭和56・1981年。雄山閣。

○『すしの本』(新装覆刻版)篠田統。昭和45・1970年初版。新装覆刻版平成5・1993年。柴田書店。

○『書誌学的水産学史並びに魚学史』松井魁著。昭和58・1983年。鳥海書房。

○『説文入門―段玉裁の「説文解字注」を読むために』頼惟勤監修・説文会編。1983年初版、1996年6版使用。大修館書店。

○『田主丸町誌第1巻 川の記憶』同誌編集員会編。田主丸町刊。平成5・1996年。……とくに第1章「筑後川の奇妙な魚たちと、大いなる水の記憶」(小馬徹著)で論じられた「エツの名とエツの起源伝説をめぐって」は、魚名漢字の伝来と中国語発音起源と和名方言への変容の典型例としてエツとタチウオとダツなどについて紹介 、論じている。

○「(特集)中国の古典字書―説文解字から康煕字典まで」『月刊しにか』1996年3月号。大修館書店。

○「中国本草と日本の受容」真柳誠著。(『中国本草図録』巻9、 218-229頁、中央公論社、1993年8月) ※北京・中国本草工程工作委員会「本草研究通訊」15・16・17期 (1999年1月・3・4月)に転載)「茨城大学中国科学史真柳研究室」サイトに載る。

○『日本魚名集覧』 (2)に記した。

○『日本魚名の研究』渋沢敬三著。昭和34・1959年。角川書店。

○『日本語と辞書』古辞書研究会(代表:高橋忠彦・高橋久子、東京学芸大学内高橋久子研究室内)、第1輯(平成8・1996年)〜第8輯(平成15・2003年)各輯所収論文・報告・索引資料。

○『日本語原学 全』林甕臣(はやし・みかおみ)著・林武臣編。昭和7・1932年。建設社発行。明治38年刊の『日本語源の研究』の完全復刻版。第三章名詞語源のうち「動物部」の「魚族語源」「介蟲語源」の整理は、項目数も多く参考になる。……余談だが、編者の林武臣は、洋画家・林武の本名。 魚名考証とは直接かかわりがないが、甕臣の父、林甕雄(国学者、良寛研究者)、祖父、林国雄(国学者)とつながり、林国雄の「河蝦考」及び「遊歴雑記」読解のための家系調べから浮かび上がってきたもので、 ライフワーク「林国雄研究」のための参考資料としてあげておきたい。

○『日本古辞書を学ぶ人のために』西崎亨編。平成7・1995年。世界思想社。日蓮著、篆隷万象名義から書き起こされる古辞書の系譜と、古辞書の読み方を入門者に丁寧に分りやすく解説した。「古辞書へのいざない」「古辞書の歴史」「主要辞書各説」「年表・目録」からなる。

○「(特集)日本の辞書の歩み―最古の辞書から『言海』まで」『月刊しにか』2000年3月号。大修館書店発行。内容:「日本の辞書の起源」(犬飼隆)、「音義書の登場」(築島裕)、「漢字字書の誕生」(小林芳規)、「いろは引き・五十音引き辞典の系譜」(沖森卓也)、「『日葡辞書』を繙く」(小林賢次)、「節用集の世界」(佐藤貴裕)、「江戸の国語辞典あれこれ」(湯浅茂雄)、「江戸の百科事典を読む」(勝又基)、「近代国語辞典の誕生」(犬飼守薫)。

○『日本の古辞書―序文・跋文を読む』高橋忠彦・高橋久子共著。平成18・2006年。大修館書店。(参考・引用文中では高橋著「序文跋文を読む」と略)同書「はじめに」に「東京学芸大学において古辞書研究会というゼミを組織し、雑誌『日本語と辞書』を年に一回刊行し…中略…その過程で日本の中世の古辞書を、さまざまな形で研究対象としてきたが、その際、いくつかの古辞書に付せられている序文・跋文には、その文章・内容ともに興味深いものが多いことに気づいていた。/著作に序跋を付すのは、いうまでもなく中国の習慣を摸したものであり、…中略…かの『説文解字叙』に「六書」の説が載っているように、序跋の中には、その作者の言語理論が含まれていることが有りうるのである。著述の経緯など、書誌学的・歴史的な資料となることもいうまでもない。多くの序跋は、従来の研究で取り上げられているものの、詳細な訳注はほとんどつくられていない。そこで古辞書の序跋を紹介する書物の必要を感じ、本書を製作するに至った次第である。/もとより、全ての古辞書に序跋が備わっているわけではないが、『新撰字鏡』『倭名類聚抄』といった、日本古辞書の源流といえるものから、『色葉字類抄』『温故知新書』『撮壌集』のように、各時代を代表する辞書には、幸い序文や跋文が残っている。本書は、平安から室町に至る古辞書の序文と跋文を網羅し、読み下し文・現代語訳・原文・注釈を施し、さらに簡単な解説を加えたものである。…以下略」

○「鱶と鯖’―字訓あれこれ―」菊川丞(きくかわ・たすく)。『語源探求 3』日本語源研究会編。平成3・1991年。明治書院。(鯖’〔青→〕)

○『本邦残存典籍による輯佚資料集成』新美寛編/鈴木隆一補。発行者:京都大学人文科学研究所。発行:昭和43年(1968) 非売本:デジタルデータ公開サイト(京都大学人文科学研究所武田研究室):江戸・明古代プロジェクト→江戸の科学文化→輯佚資料集成……(ホンポウザンゾンテンセキニヨルシュウイツシリョウシュウセイ)引用略記:「新美篇・輯佚資料」(KJTakedaDB)

 

そのほか、まだ記していないだけでたくさんあります。under construction

 

(6)一般概説書・エッセイ(魚貝類等名称漢字の用例の出典文献が明記されないもの)(本サイトでは、過去の魚名等使用について二次的な使用の際に出典が明記されないものは、除いて、点検しなおしてみることで日本語の魚名起源考の参考にしたいという趣旨のため、直接引用することは避けたが、適宜参考にさせていただいた。 )

○『おもしろいサカナの雑学事典』 篠崎晃雄ほか著。平成6・1994年。新人物往来社発行。(とくに「特別附録 サカナ偏の字典」)

○「魚名魚辞」 篠崎晃雄著。昭和49・1974年。新人物往来社発行(『歴史読本 臨時増刊「特集 日本たべもの百科」』所収)

○「魚の漢字」 能勢幸雄編『魚の事典』平成元・1989年。東京堂出版発行。

 

(7)インターネット・サイト リンクはおおむね2007年3月ごろをベース。以後、URLの変更遮断等で破断されている場合があることをご了承ください。適宜最新版をチ ェックします。

 蔵書目録データベース及び電子ライブラリー(総合)

日本の図書館(筑波大学付属図書館サイト・リンク集より)

大学付属図書館(TRC図書館流通センターサイトより)

J−TEXTS日本文学電子図書館

電子化資料リンク集(琉球大学付属図書館の整理編集になるリスト)

A:水産業・漁業・魚介等生物学・本草・ 博物・漁村社会経済に関する個人文庫と所蔵館・図書館 

ライブラリーの名称

蔵書 中の個人文庫と電子ライブラリーの内容

リンクを貼ってある場合はDBあるいは電子書籍資料あり。

[全]は全データ公開中の資料

北海道・東北

北海道大学付属図書館

http://www.lib.hokudai.ac.jp/

○藤田文庫(藤田経信)水産増殖

○大島文庫(大島正満)魚類学

北方資料データベース……函館等氷業史資料や北方漁業資料が含まれる。

小樽商科大学付属図書館

http://www.otaru-uc.ac.jp/htosyo1/welcome.html

小樽商科大学所蔵 貴重書(漢籍)画像データ→|漢籍(日本国志・楚辞集注・日本源流考・日本訪書志・詞律・両漢金石記など)|

○所蔵個人文庫→主要特殊文庫(経済学関係など)

岩手大学付属図書館

http://www.lib.iwate-u.ac.jp/

○コレクションと電子図書館→明治期農業書コレクション

東北大学付属図書館

http://www2.library.tohoku.ac.jp/

狩野文庫画像データベース→狩野文庫絵図|貴重書展示室

宮城県図書館

http://www.pref.miyagi.jp/library/

叡智の杜WEB→魚蟲譜(栗本丹洲)・禽譜(堀田正敦)|所蔵貴重書の電子資料化が始まっている。「魚蟲譜」に載る魚類の解説・同定に付ては、県水産研究開発センターおよび同センター酒井敬一上席主任研究員の協力で、編集テキスト化されたデータとして利用することができる。

   
関東・首都圏

茨城大学付属図書館

http://www.lib.ibaraki.ac.jp/

菅文庫(水戸史学文献画像データベース)→|貴重書(易林本平井板節用集・元和版下学集ほか)|

筑波大学付属図書館

http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/

画像を含む個人文庫・コレクション乙竹文庫(近世辞書・往来物など)|コメニウス文庫|他和書・漢籍など

貴重書→鯰絵など

国会図書館

http://www.ndl.go.jp/

電子図書館の蔵書→|貴重書画像データベース近代デジタルライブラリー

流通経済大学付属図書館

http://www.rku.ac.jp/tosho/collection.html

○祭魚洞文庫(渋沢敬三)民俗・地方史(同文庫全体の一部)

東京都立図書館

http://www.library.metro.tokyo.jp/

貴重資料画像データベース(浮世絵8000枚・江戸城646点)

特別コレクションの紹介(企画展)

国際日本文化研究センター図書館(日文研)

http://www.nichibun.ac.jp/lib/library.html

稀本・資料データベース→|近世畸人伝(正・続)人物別整理|地図・名所図会・古写真類|

一橋大学付属図書館

http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/index_Ja.html

文庫・コレクション・特殊資料紹介→幸田成友文庫(武鑑・町鑑など)

神奈川大学図書館

http://www.kanagawa-u.ac.jp/lib/index.html

特別コレクション日本常民文化研究所

東京大学

 付属図書館史料編纂所海洋研究所(DB公開なし)|東洋文化研究所

○電子化資料

 鴎外文庫書入本画像データベース
東京大学総合図書館が所蔵する「鴎外文庫」(森鴎外の旧蔵書コレクション)のうち、主に鴎外自筆写本、書入本を電子化したものです。(MANAが昔から読みたいと思っていた史料が読める宝の山です)

 電子版霞亭文庫
東京大学総合図書館が所蔵する「霞亭文庫」(江戸時代の小説類と演劇書等)を電子化したもの。

 電子版自然真営道

  江戸時代の思想家・安藤昌益の主著「自然真営道」(稿本)のうち、総合図書館で所蔵する部分を電子化したもの。 

 電子版貴重書コレクション

  附属図書館で所蔵する貴重書の一部(「富士川文庫」「キリシタン写本」「総合図書館所蔵古典籍」「江戸期俳諧書」)を電子化したもの。

田中文庫(田中芳男)水産業・本草・農学

主要文庫一覧

東洋文化研究所漢籍善本全文映像資料庫(関連資料の一部:爾雅註疏十一卷/毛詩二十卷慶長中古活字印本/[五雅]新刊廣雅翼三十二卷/[五雅]新刊爾雅三卷/[五雅]廣雅十卷/[五雅]新刊埤雅二十卷/説文解字十五卷同治十一年武昌崇文書局重刊本/大廣益會玉篇三十卷康熙四十三年序張氏澤存堂刊本/廣韻五卷康熙四十三年序張氏澤存堂刊本/重修二十一史元刊明南京國子監刊康熙三十九年四十年重修本/藝文類聚一百卷嘉靖中天水胡纘宗刊本/他類書等)

東京海洋大学付属図書館

http://lib.s.kaiyodai.ac.jp/

コレクション一覧

○ファルケンベルク文庫(Folkenberg) 藻類
○羽原文庫(羽原又吉) 漁業経済・漁村文書
○星野文庫(星野佐紀) 水産食品製造
○中井文庫(中井信隆) 水産増殖
○岡村文庫(岡村金太郎)藻類(東京大学の岡村往来物文庫と一対を為す)
○瀬川文庫(瀬川宗吉) 藻類

東京学芸大学付属図書館

http://library.u-gakugei.ac.jp/

コレクション一覧望月文庫(目録のほか各種往来物900点を画像閲覧できる)|双六コレクション

慶應義塾大学

慶應義塾大学・見田

http://www.lib.mita.keio.ac.jp/

○魚菜文庫(田村魚菜) 近世日本料理

○柳田文庫(柳田國男) 民俗学・方言・地方史

○幸田文庫(幸田成友) 古典籍

斯道文庫           同

○富士川文庫(富士川游)  近世の医学、薬学

○浜野文庫(麻生太賀吉)  漢学者の自筆稿本等

○門野文庫(蟹 屋佐文)   狂歌

○橘文庫(橘 守部)     神道、国語学、史論

ほか。

早稲田大学付属図書館

○早稲田大学図書館所蔵の貴重資料

WEB展覧会

○古書・貴重ショコレクション

古典籍総合データベース

○西垣文庫・錦絵(水産物加工品/食品引き札等販売チラシ多数含む)

○干禄字書(顔元孫撰)(天保14[1843]知雄写)

 

○廣益正字通(鎌田環齋編輯)(安政二年)

○玉篇攷(木村正辭著)(慶応4年写。森立之・小汀利得・フランク・ホーレー・大槻文彦・川瀬一馬旧蔵 )

○雜字類編(柴先生著述;柴貞穀重修;辻言恭校字)(明和元年序の後刷)

○新猿楽記(弘安9年写の写本。曲亭馬琴旧蔵本)

○増續大廣益會玉篇大全(第12巻魚偏等)毛利貞齋編(安永9年)

○大成正字通(享和二年)

○[タク]駝考(=駱駝)(文政七年)

○蟲譜圖説(安政三年序)

○通用假字異文攷(森立之著:明治4[1871]序、写自筆)森立之他旧蔵

○南山俗語考(卷5巻=鱗魚部)/ 薩州府學編撰(文化一〇年)

○日東魚譜(享保四年本写、元文六年本写)

○倭玉篇(卷下=魚)(慶長15年版)

○和爾雅(第4巻)貝原好古編輯(元禄七年)

○倭字正濫觴(契沖)

○和名鈔引書(狩谷エキ斎自筆本)

○和爾雅(巻之1-8)貝原好古 編輯

○松岡玄達:「食療正要」「怡顔斎介品(いがんさいかいひん)」

○「巻懐食鏡」(香月牛山著、松岡玄達序。寛政二年)

○竜龕手鑑(巻1-4 / 行均 撰)

○文学部→エキ齊書き入れ倭名類聚抄

成城大学付属図書館

http://weblib.seijo.ac.jp/

○柳田文庫(柳田國男)  民俗学・方言・地方史等

神奈川大学付属図書館

http://www.kanagawa-u.ac.jp/lib/index.html

特別コレクション日本常民文化研究所

 

 

上信越・北陸

新潟大学付属図書館

http://www.lib.niigata-u.ac.jp/

新潟大学 貴重資料データベース

石川県立図書館

http://www.library.pref.ishikawa.jp/ipl/index.html

デジタル図書館→能登遊記|能登めぐり他地図等。

   
中部・紀伊(静岡・愛知・岐阜・三重・和歌山)

名古屋大学付属図書館

 

http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/

http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/db/e_collect/index.html

名古屋大学博物館

http://www.num.nagoya-u.ac.jp/hyoushi.html

伊藤圭介文庫 本草・植物・動物学(錦窠魚譜等)

高木家文庫ほか「エココレクション」木曽三河関連治水・河川資料

古典籍データベース(神宮皇学館文庫から整理文約1400冊)

岐阜大学付属図書館

http://www.gifu-u.ac.jp/~gulib/index.html

今西錦司文庫 動物学・博物学・山岳

   
京阪神(滋賀・京都・大坂・兵庫・奈良)

龍谷大学学術情報センター

http://opac.lib.ryukoku.ac.jp/web/index.htm

 

http://www.afc.ryukoku.ac.jp/kicho/top.html

 

コレクション貴重書データベース→仏教関係・大谷光瑞によるシルクロード・中国探検で収集した資料のほか文学漢籍本草など貴重書の画像が公開されている。自然科学(医学)関係に含まれる松岡玄達の自筆稿本が貴重。 また茨城大学真柳誠教授『龍谷大学大宮図書館和漢古典籍貴重書解題(自然科学之部)』に基づく解題検索ができる。このほか、注目すべきは水産物仲卸業を経営する長尾隆次氏の社史・産業史コレクションが所蔵されており、目録が電子化されている。MANAからすれば、漁業史資料の宝庫のため一度は覗きにいきたいところだ。

真柳誠編『龍谷大学大宮図書館和漢古典籍貴重書解題(自然科学之部)』

龍谷大學大宮圖書館・和漢古典籍分類目録(自然科學之部)

○京都大学学術情報リポジトリ→Here

○京都大学付属図書館

http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/homejm.html

 

京都大学電子図書館→○貴重資料画像

 

○読みたいと思うテーマが含まれる貴重書のヤマがここにはある。右は、備忘録的に全文を画像で読めるものを五十音順に列記した。何を調べたいか、どのテーマを読みたいかが具体的であれば、その記述された箇所には容易にたどりつけるはずである。

 

 

◎京都大學人文科學研究所附屬 漢字情報研究センター

http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/

→東方學デジタル圖書館

http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/db-machine/toho/html/top.html

○經部/十三經注疏→≪画像≫爾雅注疏11巻[全]

○周易正義十四卷/論語零片/重刊許氏説文解字五音韻譜十二卷

○史部→漢書零片/後漢書九十卷坿續漢志三十卷/金史補不分卷/エン[堰−土+オオザト]城縣志十二卷/直齋書録解題二十二卷/C儀閣所藏古器物文十册

○子部→江南經畧八卷/大明嘉靖二十年歳次辛丑大統暦一卷/靈臺秘苑十五卷/大唐開元占經殘三卷/觀象玩占四十九卷/二十八宿總論不分卷/大唐陰陽書殘一卷/集古印譜四卷首一卷

○集部→笥河文集稿本不分卷/未之思軒襍箸不分卷

○新學部→章炳麟手稿

○松本文庫→古文孝經一卷/大唐西域記十二卷/眞西山讀書記乙集上大學衍義殘三卷存卷第七至第九/随相論一卷/大慈恩寺三藏法師傳十卷/十牛圖

    内藤文庫→光緒八九二年南路分界日記圖説一卷

 

≪画像≫重刊許氏説文解字五音韻譜十二卷→卷第一(龍・龜・蟲・魚)/卷第二、第三、第四、第五(虫)〜卷第十二

http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/db-machine/toho/html/A016menu.html

 

○富士川文庫本草書覚え:広益本草大成/泰西本草名疏/本草異名記/食物本草/本草和名傳鈔/宜禁本草/(重刊証類)本草叙例/新修本草

 

 

○京都大学人文科学研究所「唐代人物知識ベース――京都大学21世紀COE 」唐代人名・地名検索に便利です。

 

一般貴重書→|虚字解(皆川淇園詮訳)|節用集(印度本系・橋本経亮旧蔵本)|節用集(易林訂正・慶長二年版)2巻|人倫訓蒙図彙(元禄3刊)|女用訓蒙図絵 5巻|周礼(寛永2版)|聚分韻略5巻 (刊・五山版)|爾雅(刊・影宋本)|大広益会玉篇(慶長9年序)|日本書紀|平他字類鈔2巻|龍龕手鑑 8巻|和漢舩用集(畫圖・12巻)|倭玉編3巻(慶長18年刊)|[倭]玉編巻上(永正12年写)|和名類聚抄・国郡部(写)(本居宣長自筆書入)

平松文庫→|白馬節会次第(橋本公夏著 )|元日節会部類記|公事根源(一條兼良)|古今韻会挙要 25巻|年中行事(中原師遠著)|年中行事|晴御膳次第並脇御膳次第(写・和大)鯛・鱧・海鼠腸・蛸の高盛りなどダイナミックな魚料理に驚く|類聚雑用抄|

谷村文庫→(表紙 +序文+目次等一部内容画像だが参考になる)|漢字和訓8巻2冊(2―5〜8巻→魚蟲)|干録字書(唐・顔元孫撰・文化14 刊) |飢饉の時乃食物の大略(中山彌助-美石著・三河吉田 同人・天保8 刊)[全]|(真草両点)広益二行節用集 7巻|(和漢音釈)書言字考節用集 10巻(享保2刊)|(新増)字会節用集永代蔵(文化1年刊)|四体千字文(梁・周興嗣書・慶長11刊)[全]| 聚分韻略(虎関師錬著・慶長17年写)[全]| 塵添アイ嚢鈔20巻(天文1序)|(新刊)節用集大全7巻(延宝8刊)|文藻行潦7巻(山本信有-喜六編・三浦義見,山本時亮校・天明2刊)→動物|| 山響冊子(やまびこさっし・橘守部著・天保2。一名難語考)|和漢名数大全(上田元周編・元禄8刊)|

清家文庫|アイ嚢鈔2巻(行誉著)[全]|爾雅注疏11巻([ケイ][ヘイ]等奉勅校訂・写・清原国賢外題筆)[全]| 宣賢卿字書(せんけんきょうじしょ・写・清原宣賢筆・室町後期写)十飲食・十四魚部・十五貝部[全]……清原宣賢(きよはらのぶかた・1475〜1550)|年中行事(清原宣賢著・写)[全]|年中行事抄4巻(写)[全] |主水司之一件(文化13年写)[無]| 拾芥抄(シュウガイショウ・藤原実熙著・写・清原業賢、清原国賢筆・鎌倉末期成立)[全]第3巻飲食部第二十八、禽部二十九、虫部三十二,四月記述など|塵芥(じんかい・写・清原宣賢筆)[全]……イロハ順・気形門に魚貝等あり 。

富士川文庫→(目録)|宜禁本草4巻(一渓全書 巻1)[全]|宜禁本草 2巻(曲直瀬道三-正慶編)[全]|広益本草大成 22巻序目1巻(岡本一抱-為竹著・元禄11年刊)[全]|時還読我書 2巻(多紀元堅著・安政5年写)[全]|食物本草(名護屋玄医著・寛文9年刊・和小)[全]|食療正要 4巻( 松岡玄達-恕庵著・写・刊・形状 明和6年跋刊・和中)[全]|諸食禁好集(田代導道-三喜著)[全]|新修本草 10巻(存巻4・5・12−15・17−20)(唐)李勣等奉勅撰[全]| 泰西本草名疏2巻附録2巻(独/チュンベルグ著・伊藤圭介(舜民)纂訳・文政12年刊-植物)[全]|大同類聚方(安部真貞等奉勅撰・合綴:医方古言・写 和中)[全]|大同類聚方抜粋神方(合綴:吉益家伝秘方)[全]|調剤古制(曲直瀬玄朔-正紹著・薬剤の包み方処方のサイン等)[全]|長生療養方2巻(続群書類従 巻898)(僧蓮基著・永寿3年1183年・写魚虫蛇項あり)[全] |屠蘇考(多紀元簡-桂山著・片倉元周-鶴陵編・天明8年刊 和大)[全]|日用医療指南大成(岡本一抱-為竹著・正徳5年序刊・和小)|日本医譜 第3編第25・26巻(宇津木昆台-益夫著・医聖堂叢書-近世医師略伝が載る)[全]|本草異名記(曲直瀬道三・植物のみ)[全]|用薬須知 前編5巻・後編4巻・続編2巻(松岡玄達-恕庵著・享保11・宝暦9・安永5年刊・和中・9刷―6巻虫部禽獣部0195)[全]|用薬須知 続編(3巻)(松岡玄達-恕庵著・安永5年刊・和中)[全]|六物新志 2巻(大槻玄沢-茂質譚考・杉田勤校訂・天明6年跋刊 和大……一角獣・人魚等図入り)[全]|

近衛文庫→新編事文類聚翰墨全書 前10集100巻・后5集34巻(元・劉応李編・明刊・正統11翠巌精舎刊本……第13冊禽獣。日本では往来物に相当する字尽+書簡事例集)[全]

○伴信友校蔵書・本草和名傳鈔 [pp. 110-111]image/05/ba1s0251.html

京都外国語大学付属図書館

http://www.kufs.ac.jp/toshokan/

貴重書デジタルライブラリー→三語便覧(村上英俊著・嘉永7年-1854)他外国語翻訳のための魚名の選択がわかる。

京都府立図書館

http://www.library.pref.kyoto.jp/

貴重書データベース→|倭玉篇(慶長18年版)[全]|倭訓類林(海北若沖著・江戸末写・8巻・4冊)[全] 漢字のイロハ順古訓による字書|明衝消息(ミョウゴウショウソク・江戸時代初期写)下巻41コマ十一月五日條に鯉生鮭を贈文例|丹波誌(北村龍象編・大正14年頃写)物産地誌|江家次第(大江匡房著・室町末写・17冊)有職故実|年中御祝儀方供御(ねんじゅうごしゅうぎかたくご・江戸中期写・1冊・1年間の節日における食事の献立を記す|料理献立集(リョウリコンダテシュウ)|

奈良女子大学付属図書館

http://www.lib.nara-wu.ac.jp/

奈良女子大学画像原文データベース→女今川・女大学など江戸明治往来物|奈良地域関連資料(阪本龍門文庫善本電子画像集)

阪本龍門文庫善本電子画像集→〔古写本の部〕→|言塵集(室町中期寫)氷様・腹赤御贄の歌冒頭にあり。その他言葉のミニ字典の内容にもなっている。|節用集(室町中期写)伊勢本のうち天正二十年本類の一本|藥種調味抄(山科言綱筆)天分18年の記載・虫魚部あり|和玉篇(3巻3冊・室町中期写)倭玉篇。川瀬一馬分類で第四類ロ種本の一本。上巻魚部|〔自筆本の部〕→新撰字鏡(狩谷エキ齋自筆書入れ本・乾1冊のみで玉部五十四迄・魚部七十一の巻なし・巻末に狩谷氏蔵書のゆえんにつき川瀬一馬の付箋あり)|伴信友日記・屋代弘賢日記|〔江戸時代絵入板本の部〕→|魚太平記(延寶九年刊)|

奈良教育大学付属図書館

http://www.nara-edu.ac.jp/LIB/lib.htm

 

奈良教育大学教育資料館

http://www.nara-edu.ac.jp/LIB/siryokan.htm

 

→往来物・随筆等右セル内に示すような貴重画像が公開されている。

所蔵往来物の解説(全文画像表示)→商売往来/商売往来絵字引/現金商売往来/萬家童訓 商売往来講釈/世界商売往来 全文表示/続世界商売往来/続々世界商売往来/万国商売往来/万国新商売往来/開化普通商売往来/頭書平仮名絵入/ 問屋往来/萬家日用 商家往来/百姓往来絵抄/改正農業往来/地方往来/柱立往来[神社仏閣柱建往来]/諸職必読百工往来/諸職往来/江戸往来/絵入文章 日本往来 御家流(1冊)/神社仏閣往来(1冊)/弘化再刻 隅田川往来(1冊)/銅版絵入 萬国往来(1冊)/挿画 地学往来 亜細亜州ノ部(1冊)/世界風俗往来(1冊)/世界の富 一名産物往来(1冊)/今川(1冊)/増補 大全消息往来(1冊)/風月往来(1冊)/御家流 商家用文章(1冊)/書牘日用文(1冊)/通俗漢語用文章(1冊)/漢語通俗文章(1冊)/童子往来万福宝蔵(1冊)/新童子往来万代宝蔵(1冊)/頭書絵入 新童子手習鑑(1冊)/頭書絵入 懐宝童子往来(1冊)/謹身往来(1冊)/世話字往来(1冊)/世界婦見硯(1冊)/世界婦女往来(1冊)/百人一首、女文書、和歌三神(1冊)/庭訓往来(1冊)/首書読法 庭訓往来具注鈔(1冊)/絵本二十四孝(1冊)/やまと孝経(1冊)/教訓古今道しるべ(1冊)/改算塵刧記(1冊)。

女筆手本類解説→女用文章他32種の全文画像表示。

その他の歴史的文書(全文画像表示)→骨董集/用捨箱/好古日録/世話用文章/龍田詣/庭訓往来他随筆・往来物など86種本。

神戸大学付属図書館

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/

デジタルアーカイブ住田文庫→江戸買物獨案内 上・下巻・飲食之部(中川芳山堂編・文政7-1824年3冊)|日用商賣往来(尚文館主人編・浪花書林藤屋善七・文政4-1821年)|日本物産字引(橋爪貫一編・明治8-1875年)他、近世から明治初期の商業・海事・漂流・地図。住田文庫の蔵書索引も利用できる。

甲南女子大学付属図書館

http://www.lib.konan-wu.ac.jp/

○上野文庫(上野益三) 本草学・博物学

上野益三文庫和本仮目録(同大学菊池真一氏による)

大阪大学付属図書館

http://wsv.library.osaka-u.ac.jp/index.html

図書館資料電子展示電子展示で見る懐徳堂→摂津名所図会[全]が見られるほか、漢籍国書のデータベースあり。

大阪府立図書館

http://www.library.pref.osaka.jp/index.html

コレクション……貴重書のデータベースが見やすく整理されている。

フランス百科全書→農業・漁業の画像が楽しい。 デジタル画像/フランス百科全書(図版集第1部―天然資源の開発):1−農業:2−漁業:魚網の製作・漁法と漁具・釣り針・魚網の結節・釣り糸と河川漁

奈良文化財研究所

木簡画像データベース(木簡字典)……魚、年魚、鯛=多比:黒鯛、鯖、鰯、鮒、鮓:鮨、鮭、鯵:安遅魚(アジ)、白魚、赤魚、佐米(さめ)、烏賊、、楚割(そわり)、堅魚、鮑:鰒、貽貝、富也(ホヤ?)、海藻、海細螺、|鯨|亀|籠|氷曳、氷、|海

中国・四国

岡山大学付属図書館

http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/index.shtml

貴重資料デジタルアーカイブ→|国絵図(瀬戸内海・淡路島沿岸関連図)|河川地図|伊能図|ほか

宮本常一情報サイト(周防大島郷土大学)

http://www.h3.dion.ne.jp/%7Ekamuro/miyamoto.htm

宮本常一データベース

香川大学付属図書館

http://www.lib.kagawa-u.ac.jp/

個人文庫→神原文庫

愛媛大学付属図書館

http://www.lib.ehime-u.ac.jp/

電子図書館→|西條誌稿本(近世西條藩の地方誌)|堀内文庫|永野文庫(近世医学書)|日次紀事(京都の年中行事)[全]|鈴鹿文庫(近世文学・国学等)

九州・沖縄

九州大学付属図書館

http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/index.html

貴重資料等データベース・電子展示

九州大学総合研究博物館デジタルアーカイブス→Gallary→ケンペル「日本誌」|シーボルト「日本」|日本のマナーと習慣|地図関連|国文学資料館祭魚洞文庫・長崎県立図書館蔵「鯨絵・捕鯨資料」=鯨志稿・鯨絵巻上下・捕鯨絵巻・小川島鯨鯢合戦・肥前州産物図考・勇魚取絵詞(写)上下・長崎県立図書館蔵「勇魚取絵詞上下」・五島に於ける捕鯨沿革図説一二三・紀州の捕鯨(鯨志・捕鯨絵巻ほか)・大漁万祝図集|大日本物産図絵3冊(武蔵国浅草海苔製図・安房国水仙花・同国秋刀魚網之図・上総国九十九里鰮猟之図・上総国建干網之図・常州鯉ヲ抱取ル図・備前国白魚漁之図・筑前国鮪漁之図他) |天工開物(明和8年和刻本)[全]|訓蒙図彙(寛政元・1789刊「頭書増補訓蒙図彙大成」)[全]

中村学園図書館

http://www.lib.nakamura-u.ac.jp/index.htm

電子図書館貝原益軒アーカイブス→養生訓[全]|大和本草[全]|和俗童子訓|筑前国風土記|花譜・菜譜

長崎大学付属図書館

http://www.lb.nagasaki-u.ac.jp/

電子化コレクション→|グラバー図譜|近代医学史デジタルアーカイブ(シーボルト・ケンペルなど博物学・医学)|

佐賀大学付属図書館

http://www.lib.saga-u.ac.jp/

電子図書館トンボの目→|立場附(「立場附」と日本地図で街道巡り)|

 

 

琉球大学付属図書館

http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp//

○沖縄学:沖縄関係資料室文庫コレクション案内→伊波普猷文庫(貴重文献資料電子画像閲覧が可能)他。 「箋注倭名類聚抄」「鰹」に引用される「中山伝信録」1〜6巻(6巻、物産)が含まれる。

B:漢籍・古字書・往来物 ・歳時年中行事記など魚へん漢字資料別の個人文庫と所蔵館・図書館サイト五十音順  under construction

資料文書名

所蔵・電子画像公開先リンク先

益林本節用集→節用集

 

干禄字書(かんろくじしょ)

 

虚字解(きょじかい) 皆川淇園詮訳 

京大/写・刊 天明3跋刊(正)・寛政4刊(続)(自筆朱墨書入)/冊数 2 /登録番号 866588/請求記号 04-04/キ/01貴/国書記載 (2-561p.)/虚字解(キョジカイ)→リンク

 

 

節用集

 

   

日次紀事(ひなみきじ) 黒川道祐著

愛媛大/延宝4年成立・貞享2年序/12冊

   

平他字類鈔(ひょうたじるいしょう)

京大

   

俚言集覧(りげんしゅうらん) 村田了阿編

国会図書館近代DL/ (太田全斎著・1797成立・26巻9冊)村田了阿編,井上頼圀,近藤瓶城増補 増補/出版地:東京/出版者:皇典講究所印刷部/1899−1900刊/3冊(各冊約750頁)/ 上(明治32):あ−け/中(明治32)こ−に/下(明治33)に−を/NDC分類番号: 813.6

龍龕手鑑(りゅうがんしゅかん) 智光撰

京大/序末「時統和十五年丁酉七月一日癸亥序」/8巻/刊本/登録番号 64258/請求記号 04-86/リ/01貴―第3巻魚部第35〜→リンク……中国古字書。異体字を多く載せる。

 

 

欽定古今図書集成(きんていここんとしょしゅうせい)

國立故宮博物院・東呉大學開設サイト「數位古今圖書集成資料:古今図書集成テクスト版」1万巻。清の蒋廷錫等勅を報じて撰した類書。雍正三年(1726)完成。内容は、「暦象」「方輿」「明倫」「博物」「理学」「経済」の六彙編からなり、各彙編を典・部にわけ、合せて32典・6109部で構成し、合計1万1628冊に及ぶ。また、それぞれのセクションごとに巻で編まれており、「彙考」「総論」「芸文」「選句」「紀事」「雑録」「外編」にわけ載せている。真名真魚字典においては、その主関心事項である「博物彙編」から多くを参照した。ただ、各項目の引用をする場合は、原則、その本となった原本が確認可能な場合は、そちらのテキストを使用し、上記サイトのテキストデータを参照しながら引用掲載した。どうしても、原本を得られない場合は、同書から引用した。「博物彙編」のうち、魚介水生生物たちが載る「禽蟲典」及び「神異編」が中心となり、百二十七巻龍部彙考以降に載る。

 

 

 

 

 [個人・研究者ホームページ]

○「中国科学史の真柳研究室」 MANAにとっての救いの神のような存在です。

○「和製漢字の辞典」 http://member.nifty.ne.jp/TAB01645/ohara/

○「岡島昭浩氏サイト中「国語学論文集」ほか」

○「ことばの窓」(佐藤貴裕氏のサイト、国語学・節用集ほか。掲示板で教えていただくこともあります。)

○「国内言語学関連研究機関WWWページリスト」便利です。

○「往来物倶楽部」往来物研究者・収集家の小泉吉永さんのサイトです。

○「谷本玲大氏のページ」「書架」「倉庫」便利です。

○「ことばの泉・ことばの溜め池」萩原義雄氏のサイトです。MANAのページの紹介もしてもらっています。

 

( 8)その他参考資料

○魚偏文字数の参考資料別試算

 

引用文中の古書名注編者凡例

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