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熊本一規 著・答える人

くまもと・かずき

明治学院大学教授

公共事業はどこが間違っているのか

コモンズ行動学入門-早わかり[入会権・漁業権・水利権]

発行●まな出版企画 03-3319-3127  発売●れんが書房新社 03-3358-7531

定価●本体価格2100円+税 ISBN4-944114-04-4 C0062 Y2100E

発行●2000年12月5日  装丁●四六判並製本・カバー付き  頁数●272頁

目次/内容

はじめに

第1篇 公共事業と総有の権利―入会権・漁業権は環境を保全する権利なんだ!

1.公共事業といかに闘うか

[住民投票は必要である] [計算より現実を優先すべき] [ハードな施設では限界] [住民の自己決定・自己責任へ] [伝統的治水方式の智恵] [国の管理から流域住民の自己管理へ] [住民に問い返す行政が必要] [環境アセスメントは有効か?] [事業主体とアセスの主体を分離せよ] [環境を経済から評価することに意義はあるか] [公共事業にもインフォームド・コンセントが必要]

2.入会権が環境を保全する

[入会権とはなにか] [ローマ法とゲルマン法] [入会権は封建的権利ではない] [入会権が環境を保全する] [農山漁村に暮らす人が森や海や川の「守り人」] [入会権で日本を変える] [環境、アジアからの関心] [入会権と近代法] [入会権・水利権への攻撃]

3.総有の権利は誰のものか?

[入会権をローマ法で規定] [漁協への免許] [協同組合原則との調整規定] [法の不備が合併を阻害] [昭和三七年の漁業法改正] [新漁業法の解説] [お粗末な学説] [平成元年七月最高裁判決] [入会権的権利を意味する漁業法の規定] [漁協は単なる名義人] [入会権を漁業法に取り込んだ] [権利主体擬制説と名義人説] [組合管理漁業権は正確な表現ではない] [共同漁業の三重構造]

4.埋立・ダムと漁業権

[埋立・ダムの手続き] [埋立法は憲法違反] [漁協が同意できるはずはない] [補償金の受領をつうじての全員同意] [総会決議は多数決でもない] [全員の同意は非民主的か] [漁業行使権侵害罪と大審院蛸壺判決] [埋立での総会決議は松山空港判決以後] [ダムでは総会決議の事例はない] [関係組合員の書面同意は風成判決以後] [補償は漁業法・水協法の所管外] [漁業権放棄決議は誤りかつ脱法行為] [漁業権放棄には関係漁民全員の同意が必要] [埋立免許は特許でなく許可] [許可使用は自由使用を排除できない] [埋立法には公共目的がない] [強制収用は事業者の首をしめる] [一部収用も一部放棄も不可能] [ダムや埋立での共同漁業権の収用事例はない] [土地収用法でできるのは漁業権の使用だけ] [影響補償も補償契約によらざるを得ない]

5.「補償」とはなんだろう?

[漁業補償は漁業権の売買ではない] [補償は権利消滅の対価でもない] [補償は事前の損害賠償] [補償を受ける者は関係漁民] [我妻栄鑑定書] [補償金の配分方法が意味するもの]

6.ダムと埋立をめぐる各地の事例

[熊本県 川辺川ダム] [岐阜県 徳山ダム] [佐賀県唐津市 佐志浜埋立] [沖縄県 石垣島新空港] [大分県佐伯市 大入島] [兵庫県相生市 相生港埋立] [東京湾 東京港] [東京湾 千葉県三番瀬] [鳥取県 官・民・建設業者の覚書] [事例を通してみえてくるもの]

7.今後の展望と提案

第2篇 早わかり[Q&A]―漁業権と入会権・漁業補償

1.漁業権とはどんな権利だろう

 (Q1)漁業権とは何ですか?

 (Q2)すべての漁業が漁業権の免許を受けるのですか?

 (Q3)漁業権は、どのような性質を持つ権利ですか?

 (Q4)許可漁業や自由漁業には、妨害排除請求権等はないのですか?

 (Q5)共同漁業権の免許を受けた漁協が共同漁業を営めないのは何故ですか?

 (Q6)共同漁業権が免許されるのは一つの漁協だけですか?

 (Q7)共同漁業権は、免許を受けている漁協が管理していると考えていいのですか?

 (Q8)漁協には二重の性格があると言われますが、「二重の性格」とは何ですか?

 (Q9)漁業行使権とは何ですか?

 (Q10)漁場計画制度とは何ですか?

 (Q11)漁協が合併する場合、共同漁業権の関係地区も合併することになるのですか?

 (Q12)入漁権とは何ですか?

2.埋立・ダムと漁業の関係

 (Q13)公共用物、公共用水面とは何ですか?

 (Q14)公共用物の自由使用、許可使用、特別使用とは何ですか?

 (Q15)埋立やダム建設等の事業を行う場合、漁民に対して、どのような手続きが必要ですか?

 (Q16)埋立同意やダム同意について漁業法や水協法にはどう規定されているのですか?

 (Q17)共同漁業権の場合、漁業権者の同意とは誰の同意になるのですか?

 (Q18)ですが、よく漁協総会で埋立同意が決議されますが?

 (Q19)では、漁協の総会決議は全く意味がないのですか?

 (Q20)従来の埋立等で関係漁民全員の同意は取られてきたのですか?

 (Q21)埋立の際に関係漁民の書面同意を集めている例もあるようですが?

 (Q22)漁協総会で「埋立同意」でなく「漁業権放棄」が決議されることもあるようですが?

 

3.漁業補償とはなんだろう?

 (Q23)補償額はどのように算定されるのですか?

 (Q24)漁業補償を受ける者は誰ですか?

 (Q25)実際には漁協が受け取ることが多いようですが?

 (Q26)漁業補償の額は、任意交渉による場合でも強制収用による場合でも同じですか?

 (Q27) 補償金の配分はいかになされるのでしょうか?

 

あとがき

さくいん/参考資料[駄目ダム基金設立趣意書]/参考文献/最高裁平成元年判決(抄)

 

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