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写真集 有明海

 

――諌早湾の干潟と生活の記録 富永健司・写真・文――

B4判変形 カバー 148頁 白黒写真ダブルトーン●本体価格2980円

内容・もくじ

干潟の朝ぼらけ…有明海と諌早湾の特質|諌早湾の概観と干拓小史|諌早干拓平野|干潟の四季

1 自然=人間社会に関わるもの…干潟の海の生物|諌早湾の野鳥

2 生活=消えゆく風物

3 干潟の子ら=永遠の憧憬

補遺・疑問だらけの諌早湾干拓

参考資料|英文概要

あとがき

ムツゴロウ一家    Copyright KenjiTominaga

諌早湾干潟の未来を見つめて 山下弘文

 富永さんは、地元諌早市に在住しながら、自らの心の古里である諌早湾干潟にこだわり続けてきた稀な一人である。写真集で見られるとおり、すべてがモノクロ写真である。富永さんに案内されてもう数十回諌早湾干潟を訪れた。そのたびに思うことであるが諌早湾干潟に限っては、鮮やかなカラー写真ではどうしてもその真実が描写できないことに気づいた。収録された一枚一枚の写真を良く見ていただきたい。色鮮やかなカラー写真とは異なり、わたしたちの心の奥底に何かを訴えかけているような気がするのはわたしだけであろうか。
 富永さんの口癖になっている言葉に「干潟の重要性は国際的な渡り鳥の越冬地とか中継地だから重要だと言うだけではない。そこに人間の営みがあるからこそ大切なのだ。それを忘れた干潟の保護などは考えられない」という言葉は至言である。
 多くの人々が、この類い稀な写真集から干潟の大切さを感じ取り、失われ行く日本各地の貴重な干潟の保護運動に積極的なかかわりをもってほしいものである。(本書序文より抜粋)

遊びのひととき-干潟の子ら Copyright KenjiTominaga

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